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乳房のしこり
二次性徴の始まりには個人差があります。肥満傾向のある子どもでは二次性徴が速くなる傾向がありますが、これは脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンが二次性徴開始のシグナルの一つだからです。 女児の乳房の肥大の開始年齢は […]
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けいれん
【けいれんとは】 けいれんとは脳の異常な興奮によって、全身または身体の一部の筋肉が発作性にかつ不随意的(自分の意志とは関係なく)に起こる「持続性あるいは断続性の筋肉の収縮をさします。 小児の約10%にけいれんを経験すると […]
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ダウン症候群(ダウン症、21-trisomy)
【ダウン症とは】 ヒトの染色体は22対の常染色体と呼ばれるものと1対の性染色体(XとY)の全部で46本の染色体からなっています。 ダウン症では通常2本であるはずの21番目の染色体が3本有ります。一部のダウン症では転座型と […]
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鉄欠乏性貧血
【鉄欠乏性貧血とは】 貧血とは血液が薄くなった状態を言います。 医学的には血中のヘモグロビン濃度や赤血球の数が基準値を下回った場合を貧血と定義します。 鉄欠乏性貧血は貧血の原因で最も多いもので、鉄の摂取が不十分であったり […]
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咳
【咳とは】 「強制的、反射的に突然起こる気道からの空気の漏出」となっています。 気道から痰や異物を出そうとする体の防衛反応です。ですから、咳は必ずしも止める必要はないのです。 【咳の種類】 一般的には乾いた […]
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気管支喘息
【気管支喘息とは】 「喘息は、発作性に起こる気道狭窄によって、喘鳴や呼気延長、呼吸困難を繰り返す疾患である。」と定義されています。 つまり、気管粘膜の慢性の炎症がもとで、急に気管支が細くなり呼吸が苦しくなる発作を繰り返す […]
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周期性発熱―アフタ性口内炎―咽頭炎―頚部リンパ節炎症候群(PFAPA症候群)
【PFAPA症候群とは】 PFAPA症候群は文字通り周期性発熱、アフタ性口内炎、頚部リンパ節炎を呈する最も頻度の高い非遺伝性の自己炎症症候群です。 主に、乳児期に発症します。 【原因】 現時点ではわかっていません。他の多 […]
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小児気管支喘息診療・管理ガイドライン2023のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical i […]
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家族性地中海熱(Familial Mediterranean Fever: FMF)
【家族性地中海熱とは】 家族性地中海熱は遺伝性の疾患で炎症経路の一つであるインフラマソームの働きを抑えるバイリンという物質の異常により起こる自己炎症性疾患です。 現在までに本邦では300人程度報告されています。 &nbs […]
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小児の咳嗽診療ガイドライン2020のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical in […]
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歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(Dentato-ruburo-pallido-luysian atrophy: DRPLA)
【概念】 日本に多く、研究も盛んで原因遺伝子も日本で発見されています。運動失調を主症状とする進行性の神経疾患で、病理学的には小脳、脳幹、脊髄亜あるいは大脳基底核など多系統にわたり変性する疾患です。 脊髄小脳変性症と呼びま […]
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Rett(レット)症候群
【概念】 女児にのみ発症する手の常同運動が目立つ当初は進行性で慢性の移行する神経疾患です。 【原因】 X染色体長碗に位置するmethyl-CpG-binding protein(MECP2)遺伝子の異常が原 […]
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赤ちゃんのあざ
【あざ】 「あざ」とか「ほくろ」というのは医学用語ではありません。 両方とも「母斑(ぼはん)」と言います。母斑は皮膚の奇形と考えられています。 【あざ(母斑)の種類】 一般には「赤あざ」「青・茶・黒あざ」「 […]
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赤ちゃんの赤あざ
赤ちゃんの赤あざは主に血管系のあざです。 ここでは他項で説明されている乳児血管腫(いちご状血管腫)以外の赤あざである 正中部血管腫、単純血管腫、毛細血管拡張性肉芽腫、海綿状血管腫(静脈奇形)、リンパ管腫(リンパ管奇形)に […]
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貧血
【貧血とは】 貧血とは血液が薄くなった状態を言います。 医学的には血中のヘモグロビン濃度や赤血球の数が基準値を下回った場合を貧血と定義します。 子どもの場合、1歳までと思春期に多くみられます。原因としては急速な身体の発育 […]