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炎症
【炎症とは】 炎症とは、異物や化学的刺激、死んでしまった自分の細胞を排除して生体の恒常性を維持しようとする反応と考えられます。これらの反応にはあらかじめ体の中に用意されている直ちに働く成分による反応と、やや時間をかけて […]
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内分泌、ホルモンとは
内分泌 内分泌とは高等生物において、一つの細胞Aが他の細胞B(時には自分自身)に化学伝達物質(ホルモン)を介して情報の伝達を行う機構です。この情報伝達には①ホルモンを産生する細胞、②情報を伝達する化学伝達物資(ホルモン […]
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思春期早発症・遅発症
【2次性徴とは】 思春期になると卵巣、精巣が成熟して性ホルモンの分泌が増加します。 それに伴い身体的性成熟徴候が発来することを2次性徴と呼びます。女児では9〜10歳、男児では11〜12歳頃からやってきます。 通常、女児で […]
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免疫性血小板減少性紫斑病(immune thrombocytopenic purpura; ITP)
【病態生理】 免疫学的機序が関与して血小板が減少(100,000/mm3未満:正常150,000から450,000/mm3)することにより出血傾向をきたす病気です。急性と慢性、一次性と二次性があります。 私の若い時には特 […]
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乳幼児喘息
乳幼児喘息 小児喘息の80〜90%が6歳までに発症すると言われています。 しかし、その診断は必ずしも容易ではありません。 乳幼児期は年長児にない解剖学的、生理学的特徴があり、副鼻腔炎や気管支炎、血管輪や腫瘍などでも喘鳴を […]
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急性糸球体腎炎(溶連菌感染後急性糸球体腎炎)
【糸球体腎炎とは】 血尿、蛋白尿、高血圧を三主徴とする糸球体の炎症です。 【病態生理】 PSAGNは急性腎不全です。感染後の糸球体腎炎の中で最も多く、約80〜90%を占めます。 溶連菌の他にはブドウ球菌やウイルス性のもの […]
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白色描記症と赤色描記症
皮膚を擦ったりすると、擦った場所に白い線が出たり赤い線が出たりすることがあります。白く出る時は白色描記症、赤く出る時は赤色描記症といいます。肌に字を書く様に擦ると字が浮き出てきますので皮膚描画症とも呼ばれます。 白色描記 […]
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リュウマチ熱(急性リュウマチ熱:ARF)
【リュウマチ熱とは】 急性リュウマチ熱とは溶連菌感染から数週間から数ヶ月後に発症する非化膿性炎症疾患です。つまり細菌感染症ではないため、それ自体には抗生剤は無効ということです。 以前はよく見かけましたが、特に小児科領域で […]
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IgA血管炎(アレルギー性紫斑病・ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)
【IgA血管炎】 従来はヘノッホ・シェーンライン紫斑病とか、アレルギー性紫斑病、アナフィラキトイド紫斑病とも呼ばれていましたが、2012年の学会(Chapel Hill Consensus Conference)でIgA […]
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原発性免疫不全症
【原発性免疫不全症とは】 免疫に関わる分子の異常により、易感染性(感染症が治りにくい、繰り返す、重症化する、普段は病気の原因にならない微生物でも病気になる状態)を呈する遺伝性疾患の総称です。 現在までに140以上の責任遺 […]
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腸重積
【腸重積とは】 口側腸管が肛門側に引き込まれ、腸管壁が重なり合った状態を腸重積と称し、腸重積によって引き起こされうる腸閉塞症を腸重積症と言います。 【原因】 多くの場合原因が特定できません。特発性腸重積症と呼びます。 お […]
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鼻汁(はなみず)、鼻閉(鼻づまり)
鼻汁(はなみず) 鼻汁は風邪の時に一番はっきり出る症状です。 風邪はウイルスが原因なので治療はほとんど無効です。 鼻水は鼻の組織から通常粘液が分泌されていて、それにより肺に入る前の段階で粒子をろ過したり、とらえたりしてい […]
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鼻のかみ方・洗浄法
【鼻のかみ方(幼児編)】 片方の鼻を指で押さえて片方ずつかみます。・1つ目のポイントは鼻を同時にかまないことです。・2つ目は鼻をかむ前に十分息を吸うことです。・3つ目のポイントは口をギュッと閉じておくことです。 練習 […]
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発熱と解熱剤
【発熱のメカニズム】 人間の体温は脳の視床下部(自律神経の中枢)にある体温調節中枢の働きで一定に保たれています。 ウイルスや細菌が体内に入ると、体は免疫力をフルに使用して対峙しようとしますが、その際に体温が高い方が効果が […]
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コリック(乳児疝痛、夕暮れ泣き)
【コリックとは】 赤ちゃんは泣くのが仕事です。でも、どのくらいが正常なのでしょうか? 「子どもの声が聞こえますか?」の著者ブラゼルトン博士の1962年の研究によると、赤ちゃんが泣くのは生後2週頃から増え生後6週頃がピーク […]