-
小児の頭痛
【片頭痛】 小児にも片頭痛はあります。一般に5〜15歳の小児に発症します。片頭痛の原因は多因子性ですが、遺伝的素因と強く関係しています。約80%に家族歴があり60%は母親に20%は父親に片頭痛の既往歴があると言われていま […]
-
鼻汁(はなみず)、鼻閉(鼻づまり)
鼻汁(はなみず) 鼻汁は風邪の時に一番はっきり出る症状です。 風邪はウイルスが原因なので治療はほとんど無効です。 鼻水は鼻の組織から通常粘液が分泌されていて、それにより肺に入る前の段階で粒子をろ過したり、とらえたりしてい […]
-
鼻のかみ方・洗浄法
【鼻のかみ方(幼児編)】 片方の鼻を指で押さえて片方ずつかみます。・1つ目のポイントは鼻を同時にかまないことです。・2つ目は鼻をかむ前に十分息を吸うことです。・3つ目のポイントは口をギュッと閉じておくことです。 練習 […]
-
発熱と解熱剤
【発熱のメカニズム】 人間の体温は脳の視床下部(自律神経の中枢)にある体温調節中枢の働きで一定に保たれています。 ウイルスや細菌が体内に入ると、体は免疫力をフルに使用して対峙しようとしますが、その際に体温が高い方が効果が […]
-
コリック(乳児疝痛、夕暮れ泣き)
【コリックとは】 赤ちゃんは泣くのが仕事です。でも、どのくらいが正常なのでしょうか? 「子どもの声が聞こえますか?」の著者ブラゼルトン博士の1962年の研究によると、赤ちゃんが泣くのは生後2週頃から増え生後6週頃がピーク […]
-
夜泣き
【夜泣きとは】 コリックと似たものに「夜泣き」があります。 生後3か月頃から悪化して2歳までには改善します。実はアメリカの教科書には夜泣きがありません。 アメリカでは赤ちゃんの部屋がご両親と別の部屋であることが多いことや […]
-
鼻血(鼻出血)
お子さんが鼻血をよく出したり、一度止まったけどまた出て来たりするということで受診されることがあります。 誰もが必ず鼻血の経験があると思いますがそのほとんどは問題のないものです。皆さんも元気に大人になっていますよね。 鼻粘 […]
-
乳房のしこり
二次性徴の始まりには個人差があります。肥満傾向のある子どもでは二次性徴が速くなる傾向がありますが、これは脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンが二次性徴開始のシグナルの一つだからです。 女児の乳房の肥大の開始年齢は […]
-
けいれん
【けいれんとは】 けいれんとは脳の異常な興奮によって、全身または身体の一部の筋肉が発作性にかつ不随意的(自分の意志とは関係なく)に起こる「持続性あるいは断続性の筋肉の収縮をさします。 小児の約10%にけいれんを経験すると […]
-
咳
【咳とは】 「強制的、反射的に突然起こる気道からの空気の漏出」となっています。 気道から痰や異物を出そうとする体の防衛反応です。ですから、咳は必ずしも止める必要はないのです。 【咳の種類】 一般的には乾いた […]
-
小児の咳嗽診療ガイドライン2020のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical in […]
-
貧血
【貧血とは】 貧血とは血液が薄くなった状態を言います。 医学的には血中のヘモグロビン濃度や赤血球の数が基準値を下回った場合を貧血と定義します。 子どもの場合、1歳までと思春期に多くみられます。原因としては急速な身体の発育 […]
-
言葉の遅れ・発音が不明瞭
言葉は人に教えられて覚えるものです。まわりの人の動作を理解し、真似ができるようになり、大人の言葉を理解していくうちに言葉と物が結びついて言葉となっていきます。 言葉を発するには唇から口蓋、舌、喉頭に至るまでの器官が意識し […]
-
学校検尿で血尿・蛋白尿を指摘されたら
【学校検尿とは】 昭和48年5月の学校保健法施行令、施行規則の改正により学校での健康診断の一環として義務づけられ、翌年の49年から全国で一斉に始められました。 腎臓病についての治療法や管理の方法が進歩して、子どもの時期に […]
-
マーカス・ガン(Marcus Gunn)現象
赤ちゃんがおっぱいの飲む際に、赤ちゃんの瞼がピクピクと瞬きすることがあります。 これがマーカス・ガン現象(Marcus Gunn Jaw-Winking Syndrome)です。 一般的には片側性で遺伝しません。つまり家 […]