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腸重積
【腸重積とは】 口側腸管が肛門側に引き込まれ、腸管壁が重なり合った状態を腸重積と称し、腸重積によって引き起こされうる腸閉塞症を腸重積症と言います。 【原因】 多くの場合原因が特定できません。特発性腸重積症と呼びます。 お […]
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急性虫垂炎(盲腸)
【頻度】 本邦での人口1万人に対する年平均虫垂切除数は、5歳未満では男女共0.6人、5〜9歳では男児6.9人、女児4.9人と増加し、10〜14歳では男性13.2人、女性8.5人と高くなります。この年齢以降では減少して15 […]
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閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome: OSAS)
【閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは】 睡眠中に上気道の部分的または完全閉塞が長時間続く呼吸障害であり、その結果、酸素飽和度の低下や抗炭酸ガス血症をきたす疾患です。 成人では睡眠時無呼吸症候群があると日中に居眠りをしたり、 […]
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鼻汁(はなみず)、鼻閉(鼻づまり)
鼻汁(はなみず) 鼻汁は風邪の時に一番はっきり出る症状です。 風邪はウイルスが原因なので治療はほとんど無効です。 鼻水は鼻の組織から通常粘液が分泌されていて、それにより肺に入る前の段階で粒子をろ過したり、とらえたりしてい […]
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PANDAS(連鎖球菌感染性小児自己免疫神経精神障害)
【PANDASとは】 溶連菌感染後に急速に発症する精神神経障害を、PANDASと呼びます。精神神経障害にはチック、強迫性障害(OCD)が含まれます。しかし、溶連菌が原因であるという明確な証拠はまだありません。 PAND […]
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リュウマチ熱(急性リュウマチ熱:ARF)
【リュウマチ熱とは】 急性リュウマチ熱とは溶連菌感染から数週間から数ヶ月後に発症する非化膿性炎症疾患です。つまり細菌感染症ではないため、それ自体には抗生剤は無効ということです。 以前はよく見かけましたが、特に小児科領域で […]
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ビタミン
【概要】 三大栄養素は炭水化物、脂質、タンパク質ですが、それ以外にも人間お体に必要な成分があります。 ビタミンは人が健康を維持するために必要な有機化合物で、体内で十分な量が合成できないため、食品などから摂取する必要があり […]
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思春期早発症・遅発症
【2次性徴とは】 思春期になると卵巣、精巣が成熟して性ホルモンの分泌が増加します。 それに伴い身体的性成熟徴候が発来することを2次性徴と呼びます。女児では9〜10歳、男児では11〜12歳頃からやってきます。 通常、女児で […]
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免疫性血小板減少性紫斑病(immune thrombocytopenic purpura; ITP)
【病態生理】 免疫学的機序が関与して血小板が減少(100,000/mm3未満:正常150,000から450,000/mm3)することにより出血傾向をきたす病気です。急性と慢性、一次性と二次性があります。 私の若い時には特 […]
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アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical i […]
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急性糸球体腎炎(溶連菌感染後急性糸球体腎炎)
【糸球体腎炎とは】 血尿、蛋白尿、高血圧を三主徴とする糸球体の炎症です。 【病態生理】 PSAGNは急性腎不全です。感染後の糸球体腎炎の中で最も多く、約80〜90%を占めます。 溶連菌の他にはブドウ球菌やウイルス性のもの […]
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白色描記症と赤色描記症
皮膚を擦ったりすると、擦った場所に白い線が出たり赤い線が出たりすることがあります。白く出る時は白色描記症、赤く出る時は赤色描記症といいます。肌に字を書く様に擦ると字が浮き出てきますので皮膚描画症とも呼ばれます。 白色描記 […]
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IgA血管炎(アレルギー性紫斑病・ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)
【IgA血管炎】 従来はヘノッホ・シェーンライン紫斑病とか、アレルギー性紫斑病、アナフィラキトイド紫斑病とも呼ばれていましたが、2012年の学会(Chapel Hill Consensus Conference)でIgA […]
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小児IgA血管炎診療ガイドライン2023のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical in […]
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原発性免疫不全症
【原発性免疫不全症とは】 免疫に関わる分子の異常により、易感染性(感染症が治りにくい、繰り返す、重症化する、普段は病気の原因にならない微生物でも病気になる状態)を呈する遺伝性疾患の総称です。 現在までに140以上の責任遺 […]