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発熱と解熱剤
【発熱のメカニズム】 人間の体温は脳の視床下部(自律神経の中枢)にある体温調節中枢の働きで一定に保たれています。 ウイルスや細菌が体内に入ると、体は免疫力をフルに使用して対峙しようとしますが、その際に体温が高い方が効果が […]
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成長痛
【成長痛とは】 英語ではgrowing painsあるいはbenign nocturnal pains of childhoodと言います。 10〜20%の子どもで訴えると言います。 両側の下肢(太ももの全面やふくらはぎ […]
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保湿剤
皮脂欠乏症 保湿剤が必要な状態として、皮脂欠乏症があります。これは乾皮症、ドライスキンと同義語と考えて良いと思います。 しかし、皮脂欠乏症の明確な定義はありませんが、皮膚が乾燥して光沢を失い塑像になった状態を示すと思われ […]
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ペルテス病
【ペルテス病とは】 大腿骨の股関節側の骨端の阻血性(血液が十分とどかないこと)壊死で、骨端症の一つとされています。 原因はいろいろ言われていますが、明らかになっていません 【好発年齢】 3〜12歳と幅広いで […]
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抗生剤・抗菌薬
【感染症治療の基本原則】 まずは診断をつけることです。 その際に 感染臓器はどこか? 原因微生物は何か? 重症度は? を判断することが大切です。 例えば「溶連菌」による「咽頭扁桃炎」で「軽症」という具合です。 感染臓器は […]
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小児チック症診療ガイドライン2020.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical inf […]
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抗生剤・抗菌薬 こぼれ話
【はじめに】 20世紀における医学の最大の貢献はワクチンの発明と抗生剤の発見と言われています。その役割をになったのがワクチンではパスツールであり、抗生剤ではフレミングです。 しかし、抗生剤の乱用により抗生剤の効かないいわ […]
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抗菌薬各論
ここでは小児科外来で馴染みのある経口抗菌薬を中心に述べたいと思います。 【βラクタム系抗生物質】 βラクタム環をその構造に含む抗生物質の一群で、細菌の細胞壁のペニシリン結合蛋白(Penicillin Binding Pr […]
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ADHD(注意欠陥多動性障害)
【ADHDとは】 ADHDの主な症状は、①不注意 ②多動性 ③衝動性の3つです。 これらの症状が少なくとも2カ所以上の場所(例えば家庭と学校)でみられます。 しかし、これらの行動や振る舞いは、程度の差はあるものの、誰にで […]
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炎症
【炎症とは】 炎症とは、異物や化学的刺激、死んでしまった自分の細胞を排除して生体の恒常性を維持しようとする反応と考えられます。これらの反応にはあらかじめ体の中に用意されている直ちに働く成分による反応と、やや時間をかけて […]
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乳幼児喘息
乳幼児喘息 小児喘息の80〜90%が6歳までに発症すると言われています。 しかし、その診断は必ずしも容易ではありません。 乳幼児期は年長児にない解剖学的、生理学的特徴があり、副鼻腔炎や気管支炎、血管輪や腫瘍などでも喘鳴を […]
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感染性胃腸炎(小児急性胃腸炎)
【感染性胃腸炎とは】 微生物(細菌,ウイルス,原虫など)の経口感染によって起こり、下痢や悪心,嘔吐、時に腹痛,発熱などの症状をきたす疾患群を指します。 汚染された水や食物の飲食を介した食中毒として起こる場合や、集団発生す […]
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小児急性胃腸炎診療ガイドライン2022のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical i […]
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アナフィラキシー
【アナフィラキシーとは・定義】 イソギンチャクの触手に含まれる毒素をイヌに注射し、2〜3週間後に同じ毒素を再び注射すると、イヌは嘔吐、出血性下痢などのショック症状を示し,死亡することが知られています。 これはアレルギー反 […]
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口腔アレルギー症候群(OAS)
【口腔アレルギー症候群とは】 IgE抗体を介した口腔粘膜に限局する即時型アレルギー症状のことを言います。食物アレルギーの特殊型の一つです。 花粉症を合併することが多いので,その際には花粉―食物アレルギー症候群(polle […]