予防接種関連ストレス反応(ISRR)とは
2019年WHOが提唱したもので、ワクチン接種により受けたストレスに関連した一連の反応で、接種前後の不安や恐怖などをきっかけに痛みや身体症状を生じるものです。接種前や接種後数分以内に起こる急性反応と、接種後数日経過してから(通常は7日以内)の遅発性反応に分けられます。
急性反応は血管迷走神経反射が、遅発性反応にはHPVワクチン接種後に多彩な症状として紹介されることの多い「力が入らない」「言語障害」「心因性の非てんかん発作」などが含まれます。
ISRRではストレスに対する個人の反応を、物学的要因、心理的要因、社会的要因の3つの要因に分け、これらが複合的に絡み合って影響を及ぼしあった結果としています。
生物学的要因には年齢、遺伝、BMIが低いなど、心理学的要因には針への恐怖や身体症状への過剰反応、社会的要因としては家族やメディアからのネガティブな情報や医療者の態度や言動が含まれます。
詳細は下記のサイトなどを参考にしてください。
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_A10_ISRR_202203.pdf
https://www.msdconnect.jp/products/gardasil-silgard9/column/isrr/