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風邪
【風邪とは】 一般的に風邪とは「咽頭炎」や「感冒」などと呼ばれています。 定義ははっきりとしたものはありませんが、2011年小児呼吸器感染症診療ガイドラインによれば、「鼻汁と鼻閉が主症状のウイルス性疾患で、筋肉痛などの全 […]
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チック症・トゥレット症候群
【チック症とは】 急に起こる素早くなめらかな運動のことをチックと言います。 意図的なものではなく、やるつもりがなくてもやってしますものです。 ある程度であれば意志により抑制することも可能です。しかし、抑制を続けると反動で […]
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マーカス・ガン(Marcus Gunn)現象
赤ちゃんがおっぱいの飲む際に、赤ちゃんの瞼がピクピクと瞬きすることがあります。 これがマーカス・ガン現象(Marcus Gunn Jaw-Winking Syndrome)です。 一般的には片側性で遺伝しません。つまり家 […]
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先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)
以前は先天性股関節脱臼と呼ばれていましたが、現在は発育性股関節形成不全と呼ばれることが多いです。 以前は母体内での問題が原因と考えられていましたが、現在では一部のお子さんを除いては関節弛緩と臼蓋形成不全に加え、出生後のオ […]
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肘内障
【肘内障とは】 肘関節にある橈骨頭を覆う輪状靱帯が外れた状態です。説明するときは亜脱臼というかもしれません。 急に手を引っ張った、つり革をつかんでいた状態で動いたら痛がったなど腕が引っ張られて起こるのが典型的です。 しか […]
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うちわ歩行・そとわ歩行
うちわ歩行(内股歩行) 「うちわ歩行」とはいわゆる「内股歩き」のことです。 幼児の約1/3に見られると言われます。つまり病気ではありません。生理的なものなので心配ありません。 うちわ歩行に爪先歩行があるときは脳性麻痺の時 […]
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O脚・X脚
【O脚・X脚とは】 下肢の内反・外反のアライメントは加齢により変化します。標準的には2歳頃まではO脚傾向があり、その後X脚傾向となり、小学校に入る頃に大人と同じアライメントに近づきます。 O脚・X脚を心配になり受診される […]
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乳児血管腫(いちご状血管腫)
【乳児血管腫とは】 生まれたときにはうっすら淡い赤いものが、生後2週頃から徐々にはっきりした赤あざになり、その後、盛り上がってくる良性の腫瘍です。 イチゴのように見えることから、「いちご状血管腫」と呼ばれていましたが、イ […]
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小児チック症診療ガイドライン2020.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical inf […]
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オスグッド・シュラッター(Osgood-Schlatter)病
概念 脛骨結節の骨端症です。発育期の骨化過程にある力学的に脆弱な脛骨粗面部に生じる骨端部の炎症、あるいは微小剥離骨折と考えられています。成長期における急激な骨成長による膝進展筋の過緊張が病因として示唆されています。 症状 […]
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ワニの涙現象
先日、保健所の乳児健診で「食事の時に涙が出るのです」と相談を受けました。「いろいろな眼科で診てもらったのですがわからなかったのです。」「それは「ワニの涙現象」と言うのです」と説明してさしあげました。 偽善者が悲報に触れて […]
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マイコプラズマ感染症
【マイコプラズマ感染症とは】 マイコプラズマという細菌にはいろいろ種類がありますが、ここでは肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumonia)についてのみお話しいたします。 【感染様式】 飛沫感 […]
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予防接種関連ストレス反応(immunization stress-related responses: ISRR)
予防接種関連ストレス反応(ISRR)とは 2019年WHOが提唱したもので、ワクチン接種により受けたストレスに関連した一連の反応で、接種前後の不安や恐怖などをきっかけに痛みや身体症状を生じるものです。接種前や接種後数分 […]
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プール熱(咽頭結膜熱)
【プール熱(咽頭結膜熱)とは】 名前のごとく喉が赤くなり、結膜炎を生じ、高熱が出る疾患です。 プールを介してうつることも多いのですが、プールに行かなくても感染します。 原因の微生物はアデノウイルスです。 【 […]
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ヘルパンギーナ
【ヘルパンギーナとは】 口の中に水疱、潰瘍を形成するのが特徴で原因の微生物は手足口病と同じくエンテロウイルスやコクサクキーウイルスです。 【感染様式】 手足口病と同じく飛沫感染、接触感染、経口(糞口)感染で […]