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家族性地中海熱(Familial Mediterranean Fever: FMF)
【家族性地中海熱とは】 家族性地中海熱は遺伝性の疾患で炎症経路の一つであるインフラマソームの働きを抑えるバイリンという物質の異常により起こる自己炎症性疾患です。 現在までに本邦では300人程度報告されています。 &nbs […]
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小児の咳嗽診療ガイドライン2020のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical in […]
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末梢神経変性疾患
【末梢神経変性疾患とは】 名前の通り、末梢神経が変性する疾患です。 障害される末梢神経の機能と性状、病理所見により下記のように分類させています。 【分類】 ・遺伝性運動感覚性ニューロパチー(HMSN) HMSN 1型: […]
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シャルコー・マリー・ツゥース(Charcot Marie Tooth)病
【概念】 軸索障害と図象障害のいずれも含む末梢神経の遺伝性疾患です。 神経細胞(ニューロン)は細胞体とそこから伸びている樹状突起と軸索から成り立っています。 軸索は髄鞘(ミエリン鞘)で包まれていることにより、信号をより早 […]
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赤ちゃんのあざ
【あざ】 「あざ」とか「ほくろ」というのは医学用語ではありません。 両方とも「母斑(ぼはん)」と言います。母斑は皮膚の奇形と考えられています。 【あざ(母斑)の種類】 一般には「赤あざ」「青・茶・黒あざ」「 […]
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赤ちゃんの赤あざ
赤ちゃんの赤あざは主に血管系のあざです。 ここでは他項で説明されている乳児血管腫(いちご状血管腫)以外の赤あざである 正中部血管腫、単純血管腫、毛細血管拡張性肉芽腫、海綿状血管腫(静脈奇形)、リンパ管腫(リンパ管奇形)に […]
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貧血
【貧血とは】 貧血とは血液が薄くなった状態を言います。 医学的には血中のヘモグロビン濃度や赤血球の数が基準値を下回った場合を貧血と定義します。 子どもの場合、1歳までと思春期に多くみられます。原因としては急速な身体の発育 […]
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食物アレルギー
【食物アレルギーとは】 食物アレルギー診療ガイドライン2016では「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」とされています。 また、その侵入経路は問わないとなっ […]
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赤ちゃんの青あざ
青色、褐色、黒色もすべてメラノサイト系細胞による皮膚の奇形です。 代表的なものは黒子(ほくろ)です。 表皮の浅いところにあれば黒く、深いところにあれば褐色、青色となります。 つまり、青色のあざは皮膚の深いところ、主に真皮 […]
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赤ちゃんの茶(褐色)あざ(扁平母斑)
青色、褐色、黒色もすべてメラノサイト系細胞による皮膚の奇形です。 代表的なものは黒子(ほくろ)です。表皮の浅いところにあれば黒く、深いところにあれば褐色、青色となります。 つまり、茶色のあざは皮膚表皮の基底層と言うところ […]
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赤ちゃんの黒あざ(母斑細胞性母斑)
【母斑細胞性母斑】 色素性母斑とも言います。ほくろ(黒子)は色素性母斑ですが、通常は5mm以下で散発性です。 臨床的に問題になることはありません。大きな物は美容的な問題が生じます。 多発する場合はいろいろな病気が考えられ […]
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先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)
以前は先天性股関節脱臼と呼ばれていましたが、現在は発育性股関節形成不全と呼ばれることが多いです。 以前は母体内での問題が原因と考えられていましたが、現在では一部のお子さんを除いては関節弛緩と臼蓋形成不全に加え、出生後のオ […]
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Epstein-Bar(EB)ウイルス感染症(伝染性単核症:IM)
【EBウイルスとは】 EBウイルスはヒトヘルペス属のDNAウイルスで他のヘルペス属ウイルスと同様に終生ヒトと共生関係をたもち、長期にわたって潜在します。世界中に普遍的に存在し、ほぼ100%の方が感染します。 一旦感染する […]
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クラミジア(クラミドフィラ)肺炎
【クラミジア感染症とは】 細胞内寄生菌であるクラミジアと言う細菌は13種類がありますが、人に感染して病気を起こすのは、 ①クラミジア肺炎の原因となるChlamydia pneumoniae ②オウム病の原因菌である C […]
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食物アレルギー診療ガイドライン2021のCQ.
【はじめに】 ガイドラインは公益財団法人日本医療機能評価機構が作成した「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準じてエビデンス総体と推奨グレードを設定しています。ちなみにMindsとはmedical i […]