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診療案内 脳脊髄液減少症

【髄液とは】

脳、脊髄は硬膜という膜の中で髄液という液体で被われています。
この液体の中にいることにより中枢神経は保持、保護され、神経に必要な成分を補給されています。

 

【低髄液圧症候群とは】

脳脊髄液減少症という概念の中に脳脊髄液漏出症、低髄液圧症があると考えて下さい。
何らかの原因(交通事故による頭部打撲、むち打ち症、スポーツ外傷、しりもちなど)により髄膜の一部に穴があき髄液が皮下に漏れる事で髄液圧が下がり、頭痛、吐き気、眩暈などを起こす病態です。しかしこれらの原因が必ずあるわけではありません。

 

【症状】

主な症状は頭痛、頚部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害(視力低下まぶしいなど)、倦怠・易疲労感です。これらの症状は剤、
起立位により3時間以内に悪化することが多いとされています。特に急性の起立性頭痛(数分間さえ座ることのできないほどの)は
可能性が高いと言われています。
特徴としては

  1. 起立・座位で悪化しやすい
  2. 天候・気圧の変化の影響を受けやすい
  3. 水分摂取が症状の緩和に有効

などがありますが、すべての例に当てはまるわけではありません。

 

【診断】

上記の症状を認め、RI脳槽脊髄液腔シンチグラム、頭部MRI、MRミエログラフィーなどの画像診断、腰椎穿刺による髄液圧の検査(髄液圧6cm以下)、硬膜外生理食塩水注入試験(腰部硬膜外に生理的食塩水を20〜40ml注入することで1時間以内に症状が改善するかどうか)などがあります。
起立性調節障害と診断されているケースもあります。

 

【治療】

2週間の安静臥床と十分な水分摂取(補液または追加摂取1000〜2000ml/日)。
漏れているところを見つけ、接着します。代表的な物はブラッドパッチと言って自分の血液を硬膜外に注入します。

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