二次性徴の始まりには個人差があります。肥満傾向のある子どもでは二次性徴が速くなる傾向がありますが、これは脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンが二次性徴開始のシグナルの一つだからです。
女児の乳房の肥大の開始年齢は、平均9歳3〜6ヶ月ぐらいと考えられていますので、その年齢±2歳は標準範囲です。
男の子は母親の、女の子は父親の二次性徴が影響することが多く、父親の二次性徴が遅かった場合には女の子の二次性徴は遅くなる傾向があり、男の子は母親が遅いとゆっくりになることがあります。
乳房のしこりですがほとんど場合乳房の腫大の前兆であることが多いです。
必ずしも両方が大きくなるとは限らず、しこりが片方だけ出てやがて消えて、反対にまた出てくることもあります。
男児でも認められることがあり、思春期になると男性ホルモンが増加して男性ホルモンから女性ホルモンが作られるので、その影響で乳房のしこりが見られることがあります。
通常自然に治っていきますので詳しい検査は必要ありません。
その他の二次性徴のサインである陰毛が早くはえたり、性器出血があったりする場合の思春期早発症や思春期遅発症に関しては
を参考にして下さい。