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診療案内 溶連菌感染症

【溶連菌感染症とは】

おもにA群溶血性連鎖球菌という細菌による感染症です。その他にもB群溶連菌によるものがありますが、ここではA群のみをお話しします。

 

【感染様式】

患者に直接接触することや唾液で感染します。

 

【症状】

咽頭痛、発熱、腹痛、頭痛、頚部リンパ節腫脹、食欲不振、ときに嘔吐などがあります。
鼻汁、咳、鼻閉などは認めることはほとんどありません(何か別の病気がなければ)。
その他に、皮膚感染症(膿痂疹(とびひ)、蜂窩織炎)があります。怖い病気に「劇症型A群レンサ球菌感染症」があります。
初期症状は手足の腫れや激しい喉の痛みなどが出る。
その後、急激に手足が壊死する症状を起こす場合もあります。
血圧低下や多臓器不全からショック状態におちいることもあり、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。致死率は、約30%になります。

 

【潜伏期】

2〜5日(平均3日)

 

【合併症】

代表的なものに急性糸球体腎炎(溶連菌感染後糸球体腎炎)とリュウマチ熱があります。
急性糸球体腎炎は溶連菌の治療により予防できませんが、リュウマチ熱は予防が可能です。溶連菌性咽頭炎の治療の目的はこのリュウマチ熱を予防することなのです。
治癒後に尿の検査をする先生もいますが、基本的には必要ありません。
腎炎になれば必ずと言っていいほど症状(頭痛、血尿、乏尿など)がでます。
2週くらいあとに体調が悪くなったり、おしっこが紅茶色やコーラ色になったときは受診が必要です。

 

【治療】

ペニシリン系の抗生剤を10〜14日服用します。ペニシリンGが理想ですが、アモキシシリン(ワイドシリン、サワシリン、パセトシンなど)が使用されるのが一般的です。
日本ではセフェム系抗生剤の5日投与という方法をされている先生もいますが、まだ国際的には認められているものではないと思いますし、個人的な意見としてはセフェム系を安易に使用しない方が良いと思っています。
先ほども書きましたが、治療の目的はリュウマチ熱の予防です。
3歳以下の子どもはリュウマチ熱になることはまずありませんので、溶連菌を疑って咽頭の検査をしたり、1抗生剤を投与することは原則必要ありません。

 

【登校登園基準】

抗生剤を使用し解熱していれば、服用後24時間以上経過すれば登園、登校可能です。

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