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診療案内 コロナウイルス感染症

【コロナウイルスとは】

現在、新型コロナウイルス(Novel Coronavirus;2019-nCoV)が問題になっていますが、元来は風邪の原因のウイルスです。
電子顕微鏡像が王冠に似ていることからギリシャ語の王冠を意味する「corona」と命名されました。
ヒトに感染して風邪症状を起こす4種類と動物から感染して重症肺炎を起こすウイルス2種類がありました。

重症肺炎を起こすウイルスにはコウモリ由来のSARS(重症急性呼吸器症候群)の原因のSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と、ヒトコブラクダ由来の中東呼吸器症候群(MERS)の原因のMERSコロナウイルス(MERS-CoV)が知られていました。今回のCOVID-19の宿主はまだ明らかになっていません。

新型コロナウイルス感染症に関しては厚労省や国立感染症研究所などで詳しく書かれていますので、ここでは従来のコロナウイルス感染症に関して述べたいと思います。

コロナウイルスは風邪の10〜15%の原因になると言われています(時には35%)。人に感染するのは229E、OC43、NL63、HKU1の4種類の株が知られています。

コロナウイルス

【感染様式】

飛沫感染  接触感染

 

【潜伏期間】

2〜4日

 

【診断】

通常診断の必要性はありませんが、PCRにより検出ができます。

 

【症状】

風邪症状を引き起こすわけですから、代表的な症状としては鼻汁、鼻閉、くしゃみ、咽頭痛などの上気道炎の症状をおこし、約20%で発熱を伴います。症状は3〜4日後がピークとなり自然に良くなっていきます。

乳児や免疫不全状態の方では下気道感染も起こすことがあります。

【合併症】

株によっては中耳炎やクループ症候群、喘息の悪化、肺炎、細気管支炎を起こすこともあります。

 

【治療・予防】

特効薬はありません。対処療法だけになります。通常薬は必要ありません。
当院の「風邪」https://www.tsudashonika.com/disease-cat/kaze/
を参考にして下さい。

予防は通常の手洗い・うがい・咳エチケットなどになります。

予防

【登園・登校基準】

特に決まってはいませんが、熱がなく全状態が改善したら登園・登校してかまいません。

 

【重症急性呼吸器症候群(SARS)】

2002〜2003年に世界的に発生し重篤な症状を呈する病気です。症状がなかったり、軽く済む方もいるようですが、通常、発熱、倦怠感、筋肉痛、頭痛を生じ、5〜7日で乾いた咳、呼吸困難になっていきます。
20%の方で人工呼吸器が必要となると言われています。25%に水様性下痢症状が認められます。
致死率は10%程度ですが、60歳以上では50%にもなるようです。

潜伏期は2〜10日(中心値4日)です。

この疾患も何故か小児では大人より軽症で済むことが多いと報告されています。思春期くらいになると大人と同じように重症になりやすいようです。

 

【中東呼吸器症候群(MERS)】

症状はSARSとほぼ同じと考えられています。25%の方に嘔吐、下痢、腹痛が認めまれます。
潜伏期間は2〜14日(中心値5日)です。
現時点では致死率は50%、多くの方が糖尿病、高血圧、心疾患、腎臓疾患を持つ大人の男性が多いようです。

コロナ

 

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