1.歩行中の事故が多いのは小学1・2年生!
低学年のうちは周囲の状況まで確認できず衝動的に飛び出してしまったり、近付く車との距離を正確に判断できなかったりすることが、事故につながっています。入学4月より慣れてくる5月以降に事故が増える傾向があります。
2.「登下校時」「遊戯時」に事故多発、事故原因は「飛び出し」が多い
通行目的で多いのは登下校で、全体の4割を占めます。特に下校時が多いのは、登校時と違って単独または数人で歩行するケースがおおいうえ、下校時は開放的な気分になり、友達とふざけ合うなど不用意な行動が増えるためです。一方、事故原因に辛がる違反では「飛び出し」が圧倒的に多く、「横断違反」が続きます。「飛び出し」は低学年の1・2年生特に男子が多いです。
3.「飛び出しちゃダメ」は効果なし?
子どもの飛び出しの1番の原因は、子どもは感情のコントロールが苦手なことです。特に低学年では「飛び出すのは危険」と知っていても、目の前に興味を引くものが現れた途端にすっかり忘れ飛び出してしまいます。
「飛び出しちゃダメ」と教えるだけでなく、通学路などを一緒に歩き、危険な場所では、手前で止まる⇨左右から車が来ていないか見る⇨渡るなど、安全な横断手順を教えて「習慣化」させましょう。また、子どもの視野は狭いので、しっかり顔を左右に向け、車の存在を確認することも大切です。
4.自転車事故は小学3年生から増加!
歩行中の事故の死傷者は1・2年生が多いのですが、それ以降学年が上がるにつれて歩行中は減少し、自転車の死傷者が増えて来ます。
5.自転車事故での多いのは「安全不確認」
進路変更時の後方不確認や、見通しの悪い路地で減速や停止して確認を行わなかったケースなどが該当します。次に「交差点安全進行義務」「一時不停止」が続きます。
6.自転車事故は中高校生が加害者になることが多い!
自転車事故は被害者になるイメージが多いですが、加害者になるケースもあります。
ほぼ中高生に該当する13〜15歳、16〜19歳による事故が多くなっている点です。被害者が死亡して高額な賠償責任を負う事例もありますので必ず自転車保険に加入しましょう。
7.自転車の事故防止には、ルールの徹底がカギ!
自転車では「なぜこのルールがあるのか」と、子どもに主体的に考えさせましょう。たとえば「右側を通行すると、右カーブで対向車から発見が遅れて危険」という理由を教えれば、おのずと左側通行を守ります。
歩行時の事故を防ぐ7つのポイント
- 保護者が通学路を一緒に歩き、どこが危ないか考えさせる
- 道を渡る前に必ず止まる
- 左右の確認時には、首を振るだけでなく、車が来ていないかをしっかり見る
- 車を見つけたら、車が止まるか、通過してから渡る
- 横断歩道で下を見ないで歩いて渡る(走らない)
- 止まっている車の前後から飛び出さない
- 遊んでいい場所と行けない場所を考えさせる
自転車乗車時の事故を防ぐ7つのポイント
- 歩道を走行できる場合でも常に歩行者を優先する
- 下ばかり見ずに遠くをみて、常に先を読んで運転する
- 曲がり角では速度を十分に落として走る
- 下り坂ではブレーキをかけて安全速度に調整する
- 「止まれ」の標識がある場所では、必ず停止する
- 友達と自転車で並走したり、競走したりしない
- ヘルメットを正しく装着する(あごひもを締める)