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診療案内 思春期早発症・遅発症

【2次性徴とは】

思春期になると卵巣、精巣が成熟して性ホルモンの分泌が増加します。
それに伴い身体的性成熟徴候が発来することを2次性徴と呼びます。女児では9〜10歳、男児では11〜12歳頃からやってきます。
通常、女児では乳房発育(胸が大きくなること)、陰毛発生、月経発来、男児では精巣容量の増大(たまが大きくなること)、陰嚢変化(大きく、きめ細かくなり、赤みを帯びます、さらに進むと黒ずんできます)、陰茎発育(長く太くなり、亀頭が発育します)、陰毛発生の順に発現します。通常3〜4年で完成します。

 

【思春期早発症とは】

上記の性成熟が早期にあらわれた結果、成長とのバランスが崩れ障害が生じる状態です。
身長のスパートは早くなりますが、最終身長が低くなるのが問題です。

 

男性

① 9歳未満で精巣、陰茎、陰嚢の明らかな発育が起こる。
② 10歳未満で陰毛の発生が起こる。
③ 11歳未満で腋毛、髭の発声や変声が起こる。

 

女性

① 7歳6ヶ月未満で乳房発育が起こる。
② 8歳未満で陰毛発生、小陰唇色素沈着などの外陰部早熟、或いは腋毛発生が起こる。
③ 10歳6ヶ月未満で初経が起こる。

女児で2歳くらい頃までに、片側或いは両側に乳房発育だけが見られることがありますが、進行しなければ、通常これは問題ありません。

 

【原因】

男性の60%以上が器質的異常(腫瘍など)によるもので、女性の75%以上が特発性と言われています。
乳幼児期発症例と男性では特に気をつけなければなりません。

 

【治療】

器質的異常であれば原因となる病気を治療します。
特発性の場合は年齢に不相応な性成熟を抑制し、成人身長が低くなることの防止のために、黄体形成ホルモンなどの分泌を抑制するための薬を4週ごとに1回皮下に注射します。

 

【思春期遅発症とは】

男児では14歳までに精巣容量の増大がない場合、女児の場合は13歳までに胸の膨らみが出現しない場合をいいます。
これらの年齢から1歳若い年齢(男児:13歳、女児:12歳)で2次性徴が来ないときには検査が必要になります。

 

【原因】

治療を行わないとずっと思春期が来ないもの(遺伝子や染色体異常によるものなど)と治療を行わなくても自然に思春期が来るもの(特発性)があります。
特発性のものはご家族にも同様な症状があることが多いです。

 

【治療】

特発性のものは原則治療が必要ありません。それ以外のものでは原因となる病気の治療やホルモン注射を行います。

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