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虫刺され(虫刺症)およびストロフルス(丘疹状蕁麻疹)
【虫刺されとは】 虫刺されとは一般的に昆虫・ダニに血を吸われたり、咬まれたりすることをさしますが、広くはそれらの体液が付着したりして起こる皮膚炎も含みます。 少し専門的になりますが、皮膚科学的に重要なものは8肢のクモ形類 […]
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とびひ(伝染性膿痂疹)
【とびひとは】 黄色ブドウ球菌あるいは溶血性レンサ球菌による皮膚表層の細菌感染症です。 時に抗生剤に抵抗するMRSAが原因になることがあります。 【症状】 みずぶくれになるタイプとかさぶたを伴うタイプがあり […]
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水いぼ(伝染性軟属種)
【みずいぼとは】 ポックスウイルスによる皮膚の感染症です。ヒトにだけ感染します。 【症状】 通常は無症状です。 しかし、アトピー性皮膚炎や乾燥肌にできやすいことから掻いてしまい、イボの周囲が赤くなることがあ […]
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魚卵アレルギーと診断されたら
【食べられないもの】 症状の出る魚卵 乳児期はイクラを摂取して症状が誘発される場合があります。他国に比べていくらのアレルギーは多いです。 【基本的に除去する必要のないもの】 魚卵以外の卵、また魚卵類をひとくくりにして除去 […]
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TNF受容体関連周期性症候群 (tumor necrosis factor receptor-associated periodic syndrome: TRAPS)
【TRAPS】 TRAPSは1型TNF受容体(TNFR1)をコードするTNFRSF1Aの遺伝子変異により発症する自己炎症疾患です。 常染色体優勢(顕性)遺伝形式をとります。我が国では30数家系以上の存在が知られています。 […]
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菊池病(亜急性/組織球性壊死性リンパ節炎)
菊池病(亜急性/組織球性壊死性リンパ節炎) 【菊池病とは】 良性の炎症性リンパ節炎です。10代から30代のアジア女性に多いとされていましたが、西洋でもみられるようになってきました。原因はわかっていません。私の若い頃には […]
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周期性嘔吐症候群
【周期性嘔吐症とは】 原因やどうしてそうなるのかはいまだ不明ですが、小児における機能的な疾患で、嘔気、嘔吐が何時間も持続し、傾眠傾向(眠くなる)、顔色不良などを伴います。 発作以外の時は全く元気です。現在では頭痛の一種と […]
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乗り物酔い
【乗り物酔いの原因】 目から入る視覚情報と内耳にある三半規管・耳石器が完治する加速度の情報にずれが生じます。するとこの情報を快か不快かを判断する扁桃体が海馬の中にある過去の情報と照らし合わせて深いと判断します。これに自律 […]
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小児家族性高コレステロール血症(Familial Hypercholesterolemia; FH)
【家族性高コレステロール血症とは】 FHはlow-density protein受容体およびその関連する遺伝子の異常により高コレステロール血症を呈する遺伝性疾患です。 小児期から粥状動脈硬化が進行するためにできるだけ早く […]
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果物・野菜アレルギーと診断されたら
果物・野菜アレルギーと診断されたら 果物アレルギーには2つのタイプがあります。即時型アレルギーと口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome: OAS)です。 即時型アレルギー 即時型ア […]
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肉アレルギーと診断されたら
肉アレルギーと診断されたら 【食べられないもの】 食べて症状の出た肉 稀ですが、マダニに噛まれたあとに牛肉などの赤身肉のアレルギーがでたり、猫に噛まれたあとに豚肉のアレルギー(豚肉ネコ症候群)が出ることがあります。 […]
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消化管アレルギー(gastrointestinal allergies)
主に消化器症状を示すアレルギーの総称です。 この中にはIgE依存性、非IgE依存性と両方の性質を持つ混合性の3つに分類されます。 新生児・乳児食物蛋白誘発性胃腸症は非IgE依存性で、好酸球性消化器疾患は混合性の代表です。 […]
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新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症
【定義と概念】 新生児から乳児にかけて主に牛乳が原因で嘔吐、血便、下痢などの消火器症状により発症する非IgE依存性消化管アレルギーです。IgE抗体が確認される症例もあります。重症例は指定難病とされています。 新生児・乳児 […]
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好酸球性消化器疾患
定義と概念 好酸球の消化管への集積から好酸球性の炎症が生じ、組織が傷害され機能不全をきたす疾患です。指定難病であり、厚生労働省でガイドラインが公開されています。 分類 障害される部位と原因によって下記のように分類され […]
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蕁麻疹
【蕁麻疹とは】 皮膚のマスト細胞(肥満細胞)から何らかの機序、通常IgEを介した反応により、脱顆粒(ます細胞内の顆粒が外に出ること)し、皮膚組織内に放出されたヒスタミンなどの化学伝達物質が皮膚小血管と神経に作用して、血管 […]