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診療案内 サル痘について

【サル痘とは】

1970年にコンゴ共和国で初めて人への感染が報告された動物由良感染症です。サルも感染することがあるというだけで、元々の宿主(寄生虫や菌類等が寄生、又は共生する相手の生物)はネズミの仲間のげっ歯類ではないかと言われています。

サル痘は1970年から西アフリカから中央アフリカに集中しており、その他の地域では限られた症例の報告しかありませんでした。しかし、今年の5月以降各国で報告され始め、スペイン、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスなどの国で広がっています。先日、日本でも報告されました。

 

【特徴】

ほとんどの患者さんが男性で、20代から40代の比較的若い世代が多いのが特徴です。98%がホモセクシュアルの男性でありますが、子供でも報告も出ています。

 

【感染経路】

サル痘ウイルスを持つ動物に噛まれる、ひっかかれる、血液・体液・皮膚病変に接触する

サル痘に感染した人の飛沫をうける(飛沫感染)

サル痘に感染した人の体液・皮膚病編(発疹部位)に触れる(接触感染)です。

とにかく蜜な接触により感染します。

 

【潜伏期】

通常7〜14日(最大5〜21日)

 

【症状】

皮疹(95%)、発熱(62%)、リンパ節腫脹(56%)、疲労感(41%)、筋肉痛(31%)、咽頭炎(21%)、頭痛(21%)、直腸炎/肛門の痛み(14%)、気分の落ち込み(10%)だそうです。皮疹は肛門や生殖器で見られることが多く(73%)、体感・四肢(55%)、顔(25%)、手のひら・足の裏(10%)です。ここが水痘と明らかに違うところです。通常は発熱、頭痛、リンパ節腫脹が0〜5日持続し、発熱1〜3日後に発疹が出てきます。稀な合併症として心筋炎や喉頭蓋炎も起こるようです。

  サル痘 天然痘 水痘
原因ウイルス サル痘ウイルス

(オルソボックス)

天然痘ウイルス

(オルソボックス)

水痘・大樹方針ウイルス(ヘルペスウイルス)
自然宿主 げっ歯類 ヒト ヒト
流行地域 中央アフリカ

西アフリカ

根絶 世界中
感染経路 飛沫感染・接触感染 飛沫感染。接触感染 空気感染・接触感染
潜伏期 7〜17日 7〜17日 10から21日
皮疹の性状 均一の水疱 均一の水疱

 

様々なステージの

水疱が混在

致死率 1〜10% 1〜30% まれ
ワクチン 天然痘ワクチンが有効 天然痘ワクチンが有効 水痘ワクチンが有効
感染症法 5種感染症 1種感染症 5種感染症

 

【診断】

水疱や膿疱の内容物、あるいは組織を用いたPCR法(一般の診療機関ではやっていません)。

 

【治療】

対処療法のみ、国内で利用可能な薬事承認された治療薬はありません。欧州においてはテコピリマットが承認されています。多くの場合2〜4週で自然に治ります。

サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果が、曝露後4-14日で接種した場合は重症化予防効果があるとされています(CDC. 2021)。

 

【予防法】

天然痘ワクチンが約85%発症を予防する効果があるとされています。

とにかく、患者との接触を避けることです。

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