ペラグラとは
ペラグラはナイアシン(ビタミンB3)の欠乏により引き起こされる病気です。
イタリア語で「皮膚の痛み」を意味するそうです。トウモロコシを主食にしていたアメリカでは毎年多くの人がこの病気で亡くなっていたそうです。
医師であるJoseph Goldberger氏が栄養障害説をとなえ、感染症ではないことを証明しました。
日本で見ることは稀でしょう。
ナイアシンとは
ナイアシンは水溶性ビタミンB群の一つでエネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質の代謝、肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成、アルコールの代謝など様々な機能に関わっています。
ナイアシンは動物性食品中ではニコチンアミド、植物性食品中ではニコチン酸として存在し、いずれも小腸で吸収されます。また、体内で必須アミノ酸のトリプトファンから合成することができます。
原因
ナイアシンの欠乏の原因としては偏った食生活(とうもろこしなどナイアシンの少ないものを主食とする)、アルコール依存症、摂食障害、胃切除後の人に見られます。
遺伝性の病気でハートナップ(Hartnup)病では腎尿細管や小腸でのアミノ酸の輸送体の以上により、必須アミノ酸であるトリプトファンが低値となるため、ペラグラと同じ症状が出ることがあります。
ハートナップ病ではそのほかにも小脳失調症、精神運動発達遅滞などが見られます
症状
皮膚炎(Dermatitis)、下痢(Diarrhea)、認知症(Dementia)の3つの症状(3D)が特徴です。
皮膚炎は日光に当たる場所(顔、首、手足など)の赤黒い発疹が見られます。
消化管全体にも影響し、下痢以外にも口内炎や舌が腫れたり口、食道が焼け付くような感じになることもあります。嘔吐、嘔気、便秘などの症状もあります。
症化すれば脳神経症状が出現し、疲労、不眠、無関心などが出現し、さらに悪化すると脳の機能不全を生じ、錯乱、記憶障害、幻覚、興奮、抑鬱状態なども出ることがあります。
診断
上記の症状、食生活の問診、既往歴などとナイアシンとサプリメントで症状が軽快するかで診断ができます。補充すれば3週間程度で皮膚症状が改善します。
検査で診断することは難しいと思われます。
治療
ナイアシンのサプリメントを補充することで良くなります。1日300mg程度服用すれば十分だと思われます。










