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診療案内 肘内障

【肘内障とは】

肘関節にある橈骨頭を覆う輪状靱帯が外れた状態です。説明するときは亜脱臼というかもしれません。
急に手を引っ張った、つり革をつかんでいた状態で動いたら痛がったなど腕が引っ張られて起こるのが典型的です。
しかし、転んだり、寝返りでも起こることがあります。

腕を動かさなくなるのでご家族は「肩が外れた」とおっしゃる方も少なくありません。
子どもは前腕や手首を痛がると言うこともあります。

腕をダラーンと下げて手のひらを少し内側に向けていることが多いです。

 

【治療法】

回内方と回外方があります。当院で整復可能です。
何回も起こしていると治してあげることができるご家族もいらっしゃいます。

 

【鑑別疾患】

明らかに整復した感触(コクッと言う感じ)があれば肘内障と診断できます。
最初は動かすのをためらいますが、様子を見ていると痛がらずに動かすようになります。整復した感触がないまま動かすようになったとしたら注意が必要です。

問題は上腕骨不全骨折(上腕骨顆上骨折)と鎖骨骨折です。
痛みが持続する場合は上腕骨不全骨折が疑われます。
当日レントゲンを撮ってもわからないことがあるので,この場合は整形外科での経過観察が必要となります。鎖骨骨折も腕を動かさなくなります。
やはり当日のレントゲンでは判明しないことがありますので,症状が持続する場合は整形外科の受診が必要です。

 

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