うちわ歩行(内股歩行)
「うちわ歩行」とはいわゆる「内股歩き」のことです。
幼児の約1/3に見られると言われます。つまり病気ではありません。生理的なものなので心配ありません。
うちわ歩行に爪先歩行があるときは脳性麻痺の時がありますので要注意です。
【うちわ歩行の種類・原因】
どこでねじれているかで分類します。
- 大腿がねじれているとき:多くの場合はこれです。10歳くらい迄に自然に良くなっていきます。
女の子座り(トンビ座り)をする子が多いですが、できるだけやめさせましょう。
テレビを見るときは椅子やソファーに座らせるようにしてください。あぐらをかく練習をさせてください。
女の子はクラッシックバレーをさせるのも良いでしょう。バレリーナは女の子座りはしません。
必ずあぐらをかきます。
ある整形外科の先生は女の子座りは将来的に股関節に良くないと言っていました。 - 下腿がねじれているとき:自然に良くなることは少なく矯正する器具もないようです。
相談して頂いたときにどちらであるかをみることが出来ます。小学校の高学年になりうちわ歩行のために何か問題があり、本人の希望があれば手術することも出来ます。
そとわ歩行(外股歩行)
つま先が外側を向く歩き方、いわゆる「がに股歩き」です。
うちわ歩行と同様に生理的なもので心配ありません。
どこで捻転しているかはわかりますが、幼児期の運動発達過程で見られる生理的な外反扁平足がほとんどです。
精神発達遅延があると学童期まで外反扁平足が残ることがあります。
【そとわ歩行で問題になる場合】
- 学童期以降に発症した場合:「歩くと筋膝が外を向く」と言われてくることもありますが、大腿骨頭すべり症の可能性があります。Drehmann徴候というのが陽性になります。
- 歩く際に膝も外側を向いている場合:股関節に問題があるときがあります。