【食べられないもの】
ピーナッツ(落花生)そのもののほか、ピーナッツバター、ピーナッツクリーム、ピーナッツオイルなどを利用した加工食品
カレーや冷やし中華のタレなど、見た目で判断しにくい場合があるので注意が必要です。
【基本的に除去する必要のないもの】
ピーナッツは豆類でナッツ類ではないので,ナッツを全部除去する必要はありません。
しかし、ナッツアレルギーは重症のことが多いので個々の対応が必要になります。
血液検査上交差抗原性反応が見られ、ピーナッツ、ナッツ類アレルギー患者さんで複数のナッツに反応してしまう例が40%程度みられます。
ピーナッツアレルギーの子が他の豆類にアレルギーを持っている確率は1%程度だと言われていますので、豆類全体を除去する必要もありません。
【ピーナッツを含む加工食品の例】
沖縄のジーマーミー(落花生)豆腐、佃煮や和菓子の他、カレールウなどの調味料、スナック菓子などの隠し味などの少量使用されることがあります。
ピーナッツは加熱するとメイラード反応(褐変現象)がおこり抗原性が増すことが報告されている。
【栄養について】
ピーナッツを除去しても、栄養面での代替が必要にはなりません。
【自然寛解率】
20%程度と言われています。一部の専門施設では舌下免疫療法や経口減感作療法を施行しています。
ちなみにアメリカでは経口減感作の薬がFDAで認められています。
1年間に14.3%の割合で誤食をしていますという報告もあります。
ピーナッツはアナフィラキシーを起こしやすいというイメージがありますが、全員起こすわけではありません。
【注意を要する学習活動など】
豆まき(ピーナッツでの豆まきのあと床掃除がしっかりなされないと、床の上で遊んで症状が出ることがあります。)、栽培など
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