【食べられないもの】
牛乳と牛乳を含む加工食品
牛乳以外のヤギ乳やめん羊牛などは、アレルギー表示の範囲外ですが、牛乳と強い交差抗原性があるので摂取できません。
【基本的に除去する必要のないもの】
牛肉
乳酸菌、乳酸カルシウム、乳酸ナトリウム、乳化剤(一部を除く)
カカオバター、ココナッツミルクなど
乳糖はほとんどの場合摂取が可能です。
【牛乳を含む加工食品の例】
ヨーグルト、チーズ、バター、生クリーム、全粉乳、脱脂粉乳、一般の調製粉乳、練乳、乳酸菌飲料、発酵乳、アイスクリーム
パン、カレーやシチューのルウ、肉類加工品(ハム、ウインナーなど)
洋菓子類(チョコレートなど)、調味料の一部など
【栄養について】
ご飯なその主食、肉や坂ナンアドの主催、野菜や果物などの副菜のバランス良く食べていれば栄養状態に問題が出ることは少ないですが、カルシウムの摂取が不足がちになり、身長が伸びにくいという報告があります。
カルシウムの多い食品を積極的に取るようにして下さい。
カルシウム100mgに相当する食品
食品 | 目安量 | 量 |
---|---|---|
普通ミルク | コップ1/2杯 | 90ml |
アレルギー用ミルク | コップ1杯 | 180ml |
調製豆乳 | コップ2杯弱 | 320ml |
豆腐(木綿) | 1/3丁 | 120g |
しらす干し | 2/3カップ | 50g |
サクラエビ(素干し) | 大さじ1〜2杯 | 5g |
干しひじき | 大さじ1〜2杯 | 10g |
切り干し大根(乾) | 小鉢1/2皿 | 10g |
マイワシ(丸干し) | 1/4尾 | 22g |
ゴマ | 大さじ1杯 | 9g |
小松菜(ゆで) | 2株 | 70g |
カルシウムの食事摂取量(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
---|---|---|---|---|
年齢 | 目安量 | 推奨量 | 目安量 | 推奨量 |
0〜5(月) | 200 | ― | 200 | ― |
6〜11(月) | 250 | ― | 250 | ― |
1〜2(歳) | ― | 450 | ― | 400 |
3〜5(歳) | ― | 600 | ― | 550 |
6〜7(歳) | ― | 600 | ― | 550 |
【代替ミルク】
牛乳アレルギーのこのためのミルクがあります。牛乳の中のタンパク質を細かく分解することによりアレルギー症状が出ないようにしてあります。最初はスプーン1さじくらいから始めましょう。
普通のミルクと味が違うので、嫌いになるお子さんもいらっしゃいますが、生後6ヶ月頃から哺乳瓶で飲ませてあげるとなれて行ってくれる子が多いです。大きくなったらココアで味付けするのも良いと思います。
牛乳アレルギー児が利用できるミルク
ホワイトソースなどのクリーム系の料理
- ジャガイモをすりおろしたり、コーンクリーム缶を利用する。
- 植物油や乳不使用マーガリン、小麦粉や米粉、豆乳でルウをつくる。
- 市販のアレルギー用ルウを利用する。
洋菓子の材料
- 豆乳やココナッツミルク、アレルギー用ミルクを利用する。
- 豆乳から作られたホイップクリームを利用する。
【食べられる範囲の広げ方】
- 総負荷量が少量(牛乳3ml)が負荷試験で陰性だった場合
摂取できた物以外は摂取が難しい。
- 総負荷量が中等量(牛乳15〜50ml)の負荷試験で陰性だった場合
牛乳25mlが摂取可能の場合に食べられる可能性の高い食品の量
食品 | 量 | |
---|---|---|
乳製品 | バター | 130gまで |
乳酸菌飲料 | 65mlまで | |
ホイップクリーム(乳脂肪) | 50mlまで | |
ヨーグルト(全脂無糖) | 20gまで | |
スライスチーズ | 3gまで | |
パルメザンチーズ | 1.8gまで | |
乳を含む加工食品 | カレールウ | 1人前(20g)まで |
シチュールウ | 1人前(20g)まで | |
キャラメル(1個5gのもの) | 5個まで | |
ミルクチョコレート(1片4gのもの) | 2片まで | |
食パン6枚切り | 1枚まで | |
脱脂粉乳 | 小さじ1杯まで |
- 総負荷量が日常摂取量(牛乳200ml)摂取できるとき
数回繰り返して摂取ができるのであれば卒業です。
【今後の見通しについて】
血液の検査は3歳までは6か月に1度、6歳までは6ヶ月〜1年に1度、それ以降は1年に一度の検査で十分です。
3歳での耐性化は約60%、入学前には80%が食べられるようになります。
【注意を要する学習活動など】
牛乳パックのリサイクル活動(洗浄など)