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診療案内 現在までにわかっている子どものコロナウイルス感染症について

  2020年後半から海外で検出される様になった,いわゆる変異コロナウイルスが日本でも検出されるようになりました。それに伴い、従来は小児でのクラスター発生は稀でしたが、小児集団でも見られるようになってきました。

 新型コロナウイルス感染症は第4波になり感染者が増加していますが、小児患者の数はわずかな増加にとどまっています。

 現在、10歳以下の患者が占める割合は全体患者数の2.9%、10代では6.6%でトータルでは9.5%となっています。4/13現在、小児感染者数は46,600人で死亡事例は報告されていません。

 小児感染者の約47%は無症状です。70%以上が家族からの感染で半数は父親からです。学校関係からの感染は6%、幼稚園保育園は5%程度です。ちなみに成人では感染由来が不明なことが多いです。

 

【変異ウイルスに関して】

  英国 南アメリカ ブラジル  
E501Y 感染性上昇
E484K 免疫回避上昇

 

英国株は1.5〜1.7倍の感染性の上昇がありますが、小児では不明です。

南アフリカ株は2次感染率が上がるといわれ、ブラジル株は感染性が1.4〜2.2倍になりますが、重症化のエビデンスはありません。現在変異株の中で英国株が占める割合が94%、ブラジル株が5%、南アフリカ株が1%です。

 インドからL452R変異(一部ではさらにE484Q変異)があり、感染性の増強や免疫回避が心配されているウイルスが広がりつつあるようです。

 変異株だからといって小児がかかりやすいということは言えません。

 

まとめると

 

 

【小児多系統炎症症候群(Multiple Inflammatory Syndrome in Children:

MIS-C)に関して】
欧米で報告されている小児における重篤な合併症です。コロナウイルスに感染してから3〜6週後くらいに発症します。病的な免疫反応と言われています。一部に、発疹や眼球結膜充血など部分的に川崎病様の症状を認め、川崎病の診断基準を満たす例が存在します。しかし、MIS-Cと川崎病には症状や検査所見に相違点も多く、同一のスペクトラムに属する疾患なのか、結論は得られていません。

 

 

臨床症状 頻度(%)
持続発熱 100
消化器症状(腹痛:70.1%、嘔吐:60%、下痢:57.0%) 60-100
発疹 45-76
結膜炎 30-81
粘膜症状 27-76
神経認知症状(頭痛、嗜眠、錯乱) 29-58
呼吸器症状(多呼吸、呼吸困難) 21-65
咽頭痛 10-16
筋肉痛 8-17
手足の浮腫 9-16
リンパ節腫脹 6-16

 

未だ日本では疑似症例はいるものの明らかな患者さんは見つかっていません。しかし、お隣の韓国では報告があるので、いずれそのような患者さんが出てもおかしくはないでしょう。

 

 

【ワクチンについて】

 日本ではまだ15歳以下の小児への適応はありませんが、アメリカではすでに12歳以上であれば積極的に接種をしています。現在までに日本で承認されている3種類のワクチンの特徴をまとめます。

 

メーカー 接種方法 有効率 変異株に対する効果 輸送・保存
ファイザー

(mRNAワクチン)

3週間間隔で2回 95% 英国由来には効果あり、南アフリカ由来には効果が低下? 冷凍

(-75℃)

アストラゼネカ(ウイルスベクターワクチン) 4週間隔で2回 70% 英国由来には効果あり、南アフリカ由来には効果なし? 冷蔵

(2〜8℃)

モデルナ

(mRNAワクチン)

4週間隔で2回 94.5% 英国由来には効果あり、南アフリカ由来には効果が低下? 冷凍

(-20℃)

 

 

ファイザーのワクチンの副作用には以下のようなものがあります。

 

まれに(20万人に1人程度)重篤な副作用であるアナフィラキシーが報告されています。これはコロナウイルスワクチンに限ったものではありません。

 

 

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