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診療案内 宇宙の話をしよう(39)(皆既月食)

3月3日のひな祭りの日、日本全国で皆既月食を見ることができます。東の空で18時50分に欠け始め、20時04分に皆既食となります。皆既月食は、満月が地球の影になる空間を通過するときに光が失われ赤銅色になる現象です。本来なら地球の影に隠れるため全く見えなくなるはずですが、満月はほのかに赤く見えます。これは地球に大気があるためです。太陽の光が地球の周囲を通る時に大気の縁がレンズのような役割をして、太陽光を屈折させます。屈折した太陽光は、影の内側に入り込むように、経路が曲げられると同時に、波長の短い青い光が空気の分子によって散乱され、赤い光のみが残るのです。そのためブラッドムーンとかレッドムーンと呼ばれるのです。朝日や夕日が赤く見えるのもほぼ同じ現象です。この赤みはいつも同じではありません。地球において、火山の爆発などで多くの塵があれば赤く見えるのではなく、灰色や見えなくなる時もあるのです。今年は大規模な火山の爆発もないため赤銅色に見えることが予想されています。

皆既月食は満月の時にしか起こりませんが、毎回起こるはずなのになぜ起こらないのでしょうか?これは月が地球を回る軌道がわずかに傾いているため、実際に満月は地球の影から外れた場所を通過することがほとんどで、地球の影の中に入り込むことはまれなのです。

 

月食が起こるしくみを説明した図

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