ご存知かもしれませんが、恒星は自分で光を発している星です。夜の空で見ることのできる星のほとんどが恒星です。惑星はこの恒星の周囲を公転する星、惑星の周囲を回っているものが衛星となります。太陽系では太陽が恒星、地球などが惑星、地球の衛星が月となるわけです。我々は惑星を水金地火木土天海冥と覚えました。しかし、2006年に惑星の定義が国際天文連盟(International Astronomical Union::IAU)により改められ、冥王星は惑星から外されてしまい準惑星となりました。新しい定義とは1) 恒星の周囲を公転する 2)十分な質量を持つ 3) 軌道上の天体を排除する です。冥王星はこの3番目の条件を満たさないことからから準惑星となりました。太陽系の外縁にはカイパーベルトと呼ばれる太陽系外縁天体が存在します。これは氷の小天体からなるものとされていて、冥王星の軌道とかぶります。冥王星はこの太陽系外縁天体を吸収、あるいは排除することができないため惑星から外されたのです。
彗星も太陽の周囲を公転しますが、惑星の公転軌道がほぼ円であるのに対して、彗星は細長い楕円形です。その実態は8割が氷であり、太陽のそばを通る時に氷が蒸発してガスや塵を放出して尾をひくように見られることから「ほうき星」ともよばれます。流れ星 (流星) は、彗星が放出する塵や岩石の破片が地球の大気圏に突入し、摩擦で光る現象です。