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診療案内 デルタ株について

【ウイルスの変異について】

 コロナウイスルはRNAウイルスでは最大のおよそ30000塩基の長さを持つウイルスです。複製する際には他のウイルス同様塩基の変異を来します。インフルエンザウイルスの予防接種の株が毎年のように変わるのはご存知ですよね。それと同じです。

 

【コロナウイルスの変異の名称について】

 現在、デルタ株というのが問題になっていますが、以前は英国株、ブラジル株等が問題視されていました。まず、これらについて説明します。

 ウイルスの変異株の表記にはいろいろなものがありますのでいくつか紹介します。

L452R等の表記があります。アミノ酸は20種類ありますがアラニンはA

ロイシンはL、アルギニンはR等と表記します。L452Rはもともと452番目のアミノ酸がロイシンであたった物が変異してアルギニンになったことを意味します。

英国株、南アフリカ株、インド株等がこれに該当しますが、重症になりやすい株はイメージ的にその国に悪影響を及ぼす可能性があるため、現在はこの様な表現は控えられています。

WHOは「注目すべき変異株(Variants of Interest; VOI)」と「懸念される変化部(Variants of Concern; VOC)」に分類しています。懸念される変異株とは重症化しやすい、感染しやすい、伝播しやすい、ワクチンが効きにくい等の問題が懸念されると言う意味です。デルタ株は懸念される変異株に属します。

WHOが決定した表記です。③のVOI,VOCと一緒に説明いたします。デルタがあるので勿論アルファ、ベータがあります。その他にもガンマ、イプシロンなどもあります。

 

懸念される変異株;VOC

・アルファ:2020年9月にイギリスで報告された株です。

・ベータ:2021年5月に南アフリカで報告された株です。

・ガンマ:2020年11月にブラジルで報告された株です。

・デルタ:2020年10月にインドで報告された株です。

 

 注目すべき変異株:VOI

  イプシロン、ゼータ、イラ、シータ、イオタ、カッパ、ラムダがあります。

 

まとめますと以下の表のようになります。

 

Panagol lineage

による系統名

 

B1.1.7

 

B1.351

 

P.1

 

B.1617

WHOが

提唱する呼称

アルファ ベータ ガンマ デルタ
初報告場所 英国 南アフリカ ブラジル インド
主要な変異 N501Y N501Y

E484K

N501Y

E484K

(E484Q)

L452R

伝播性 1.32 5割程度

高い可能性

1.42〜2.2倍

高い可能性

高い可能性
病毒性 1.4

(40-64歳1.66倍)

入院時死亡リスクが高い可能性 影響がある

証拠無し

影響がある

証拠無し

免疫回避

(再感染や

ワクチン効果)

おおきな影響

なし

効果を弱める

可能性

効果を弱める可能性 効果を弱める可能性

 

 

デルタ株でもファイザーワクチンでは80%程度の効果が期待できると言われています。

 

【デルタ株の症状】

 一言で言うと「ひどい風邪」を引いたような症状です。ただし、症状が強くなくても他人に感染させる危険があります。従来の長引く咳、発熱、嗅覚・味覚障害を訴えるヒトは減ってきています。

 

【予防・治療】

 根本的な治療は依然としてありません。手洗い・マスク・3蜜の回避です。

そしてワクチン接種です。

 

 自分を守るため・愛する人を守るため・周囲の人への感染を防ぐため、そしてもとの生活に戻るためにワクチンを接種して下さい。

 

 

 

 

 

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