宇宙の謎は望遠鏡の発明で急速に解明されました。1608年オランダのメガネ製作者であるリッパーシェイが望遠鏡の特許を申請 したことが、望遠鏡の発明といわれています。しかし、そのことを知ったガリレオ・ガリレイがより精巧な望遠鏡を作成し天文観測をしたことが本当のきっかけになったのです。彼は2つの凹凸レンズを組み合わせ、ガリレオ式(屈折式)と呼ばれる望遠鏡を作成したのです。その望遠鏡で完全に球体と思われていた月の表面が凸凹であることを発見しました。屈折望遠鏡では難しかった望遠鏡の大型化を可能にしたのが、レンズの代わりに鏡を使った反射望遠鏡です。1672年イギリスの科学の父と呼ばれるアイザック・ニュートンが実用化したのです。重力の発見で有名ですが、彼は有名な「自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)」の著者でもあります。望遠鏡の口径が大きくなることで暗い星まで見ることができるようになりました。現在世界で最も大きい望遠鏡は日本の「すばる望遠鏡」です。口径はなんと8.2mでハワイ島のワウナケア山山頂にあります。マウナケア山頂は標高4000mのところにあり、水蒸気が少なく天候が安定しているため」地球上で最も天体観測に適している場所の一つなのです。このため、すばる望遠鏡以外にも、世界各国の望遠鏡があります。