横浜ツタンカーメンユージアムで開催されている「Mystery of Tutankhamen」に行ってまいりました。彼の墓から発見された埋蔵品のレプリカが展示されています。だれもが彼の名前を聞いたことがあるでしょう。実際には行くことのできない彼の玄室の様子も再現されています。ツタンカーメンは古代エジプト王朝ではあまり有名なファラオではありませんでした。しかし、今から約100年前、イギリスの考古学者ハワード・カーターとそのパトロンであるカーナボン卿により、黄金のマスクを代表とする盗掘されていない数々の財宝が発見されたことで有名になりました。彼はわずか9歳で王となり19歳の若さでこの世をさっています。元来身体が弱く内反足があり杖をついていたことや、マラリアに罹患したこともわかっています。しかし彼の生涯は謎に包まれており未だ研究の対象になっています。彼の棺の上には妻であるアンケサナーメンによって置かれた1束の矢車草がありました。ハワード・カーターは『墓の中は、どこも黄金で輝いていました。しかしどの輝きよりも、その枯れた花の方が美しいと私は思いました。そして、その花が教えてくれたのです。3千年といっても、それはわずかな時間に過ぎないのだと・・・』