先日、民間企業ispaceによる月着陸が試みられ失敗したのは記憶に新しいと思います。人類初の月面着陸は1969年にアポロ11号によってなされました。ニール・アームストロング船長による「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である。(That’s one small step for [a] man, one giant leap for mankind.)は有名になりましたよね。その際に、司令船に残り周回していたマイケル・コリンズは「忘れられた宇宙飛行士」とか「世界史上最も孤独な男」とも言われました。アムストロング船長もコリンズ氏も亡くなっています。アームストロング船長とともに月面に降り立ったバズ・オルドリン氏はご存命です。
日本でも月面着陸を成功さえているのをご存知でしょうか?JAXAが月面着陸実証機(Smart Lander for Investigating Moon: SLIM)により2024年に成功しています。この際に、SLIMが着陸したことを証明する写真が撮れています。一体誰がこの写真をとったのだと思いますか?実はSLIMから超小型の変形型月面型ロボットが球体のまま放出され月面に着陸すると変形を開始し、走行可能な月面ロボットへとその姿を変え月面を走行し、月面着陸機や周囲を撮影したのです。この小型ロボットの名前はSORA-Qといいます。ミッションを終えたSORA―Qは月面に残ったそうです。このプロジェクト、JAXAだけでなし得たものではありませんでした。ソニー、同志社との共同事業でした。しかし、それだけではありません。このSLIMを成功させるために最初にJAXAが声をかけたのがタカラトミーです。そう、SORA-Qです。日本のおもちゃの技術が宇宙開発にも役立っているのです。実はSORA-Q、実物大のおもちゃが売られています。日本おもちゃ大賞2023 イノベイティブ特別賞を取っています。アマゾンで2万円くらいで購入できます。