Q: 体重が十分増えているか?母乳やミルクが足りないか?
A: 成長曲線に体重を記録してみてください。他の赤ちゃんと比べる必要はありません。その子のペースで成長曲線に沿って伸びていれば問題ありません。そうであれば母乳やミルクは足りていると考えられます。1ヶ月検診では最低25g/日程度増えていれば大丈夫と言われていますが十分とは言えません。30g/日は欲しいところです。
Q: よく吐きますが大丈夫でしょうか?
A: 赤ちゃんの胃は徳利のような形をしていて、逆流しやすいのです。体重がちゃんと増えていて元気もあれば問題ありません。授乳後にちゃんと「げっぷ」ができると吐くことが減ると思います。体重の増えが悪い時は何か問題がある可能性がありますので、小児科医にみてもらってください。
Q: 赤ちゃんが泣きやみません。
A: 赤ちゃんは泣くのが仕事と言われています。泣き止まない赤ちゃんの泣く様子をPURPLE Cryingと呼んでいます。そのような時まず深呼吸をしてイライラしないようにしましょう。下記サイトも参考にしてください。
https://tsudashonika.com/wp-content/themes/tsuda_clinic-themes/pdf/childcare_advice.pdf
空腹時や排便排尿時などにも泣くことがありますので確認しましょう。
かん高い泣き声や熱を伴う場合など、何か違和感を感じた時は小児科医に相談してください。
Q: 体をそらしたり、ピクピクすることがあるので心配です。
A: 正常な赤ちゃんでも体を反らすことがあります。抱っこして落ち着くようでしたら問題ないことがほとんどです。ピクピクするのは新生児振戦の可能性が高いです。手を添えてあげると治れば問題ないと思われます。心配な時は動画を撮って小児科を受診してください。
Q: 顔を真っ赤にしていきんだり唸ったりしますが、大丈夫でしょうか?
A: この時期のほとんどの赤ちゃんに見られる仕草です。飲みもよく、排尿・排便も異常がなければほとんどの場合問題ありません。心配な時は動画を撮って小児科を受診してください。
Q: 便の回数が少なくて心配です。便に黄色い液体がつくことがあります。
A: 希少排便の可能性が高いと思われます。
https://tsudashonika.com/disease-cat/constipation/
生後 24時間以内に胎便が出ていること、肛門周囲に異常がないこと、腰仙部に異常がないことなどが確認できれば問題ないでしょう。1週間くらいでないこともあります。授乳も良好で体重も増えていれば問題ありません。
この時期は液体だけ出てくるような便が見られることがあります。元気もあれば問題ありません。
Q: 歯肉や上顎に白い点のようなものがあります。
A: 上皮真珠でしょう。乳歯ができる組織が一時的に残ったもので、やがて消えていきます。上顎に見られるものはエプスタイン真珠と言います。口蓋が癒合する際に組織が残ったものです。問題ありません。やがて消えていくでしょう。
Q: しゃっくりが多いので心配です。
A: しゃっくりは横隔膜の痙攣ですが、赤ちゃんはしゃっくりが多いです。問題ないと思われます。
Q: おならがよく出ます。
A: 問題ありません。お腹の通りが良い証拠です。私もよく出ます。
Q: 肛門の周り、外陰部の周りの皮膚が赤くなりました。
A: 排便回数が多くなると、お尻を拭く回数も多くなります。あまり強く擦ると皮膚表面の脂分もとってしまします。優しく濡らしたコットンで拭いてあげ、ワセリンなどで保護してあげると良いでしょう。
Q: 足の付け根、脇の下、首の皺の部分がじゅくじゅくしています。
A: 赤ちゃんは皺が多く、あかや汗の汚れが溜まりやすいため、皮膚炎が起こりやすくなります。入浴時には皺を伸ばして洗い、皺を伸ばして濯いでください。改善しない場合は小児科で軟膏をもらいましょう。
Q: 目やにが出ます。
A: 濡れたコットンで拭いてあげてください。あまりにひどいときは抗生剤の点眼を使用します。また、生まれつき目と鼻を繋ぐ鼻涙管が細かったり詰まってしまたりしていることもあります。鼻を「高くなれ、高くなれ」とマッサージなどで対応しますが長引く場合は眼科で通りを良くしてもらうと良いでしょう。
Q: 生まれた時から黒目の周囲に出血があります。
A: 生まれた時に圧迫されて出血したと思われます。自然に吸収されるはずです。
Q: 生まれた時に歯がありました。
A: 先天歯だと思われます。以前は抜歯していましたが、最近は行いません。誤飲の危険があったり、赤ちゃん自身やお母様の乳首を傷つけるようでしたら抜歯することもあります。。
Q: 右上唇の真ん中のところの皮が浮いてきて剥がれます。
A: 授乳時の吸いつき方で起きます。新しい皮膚が作られてきますので心配ありません。
Q: おへそが出ています。お腹が膨らんでいます。
A: おへそが出ているのは臍ヘルニアと呼ばれるものです。放置しても直りますが最近は圧迫療法が主体です。生後5ヶ月以上になると効果はあまり期待できなくなりますでの早いうちに相談してください。将来、手術して直さないといけない際にも圧迫療法をしておくと傷も小さくすみます。
赤ちゃんは腹筋が発達していないこと、内臓の固定が十分でないために授乳後にお腹が出ることが多いです。心配ないことがほとんどです。あまりにも大きな時は小児科で診てもらってください。
Q: 手足が冷たくなることがあります。
A: 赤ちゃんは体温調節が不十分なため、外気温に影響されることがあります。冷たい時は何かでくるんであげると良いでしょう。
Q: おしゃぶりはさせても良いですか?
A: おしゃぶりには良い面と悪い面があります。歯並びのこともあるので遅くても2歳までにしましょう。
下記のサイトを参考にしてください。
https://tsudashonika.com/childcare/pacifier/
Q: 手を吸うような仕草があります。
A: 赤ちゃんの正常な反応です。
Q: 爪で顔を引っ掻いてしまいました。
A: 何かに触ると握る把握反射というものがあるため、自分の顔を引っ掻いてしまうことがあります。通常は深くならないので問題ありません。
爪の指先より出た白い部分は赤ちゃん用の鋏で優しくきってあげてください。
皮膚に湿疹があるとかゆいために書いてしまうことがあります。その場合は治療が必要ですので小児科を受診されると良いでしょう。
Q: 顔や眉に黄色い湿疹があります。
A: 多分、脂漏性湿疹です。洗顔で対応しますがひどい時にはステロイドなどで治療することもあります。
Q: 頬や前胸部に赤いぶつぶつがあります。
A: 皮膚の脂分が多いためにできるものと思われます。お風呂で石鹸を使用して泡でよく洗うことでよくなることが多いです。改善しない時は受診してください。
Q: 保湿剤は使用した方が良いですか?
A: 色々な意見がありますが、ご家族にアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の方がいらっしゃるようでしたら使用してあげた方が良いかもしれません。将来の食物アレルギーの予防になる可能性が高くなります。全員に保湿剤を使用する必要はありません。
Q: 大人と一緒にお風呂に入れても良いですか?
A: 1ヶ月過ぎておへそが乾いており、お母様の性器出血がなくなっていれば問題ありません。赤ちゃんから目を離さないこと、お湯の温度を赤ちゃんに合わせることが大切です。
Q: 目はみえていますか?焦点が合わないようなことがあります。
A: 生後1ヶ月ころになると20〜30cm離れたところに焦点が合うようになります。
視力の発達に関しては下記サイトを参考にしてください。
https://tsudashonika.com/childcare/eye-disease/
赤ちゃんは眠くなると黒目が上に流れて行ったり、焦点が合わなくなるような表情をすることがあります。
Q: 鼻がよく鳴ります。
A: 赤ちゃんは鼻の奥が小さくてやわらかいので、授乳時に喉の奥から鼻に乳が絡んだような音がすることがあります。元気で体重増加も良好なら問題でしょう。
Q: 向き癖があります。
A: 多くの赤ちゃんには向きぐせがあります。発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の予防のためあまり向きぐせが強いようでしたら、体にタオルを敷いて修正してあげると良いと思います。顔の側にタオルを置くと窒息の危険があるので気をつけてください。
Q: 頭の形がいびつです。
A: 頭の形は寝返りをするようになるとだんだん改善されて、2〜3歳で親の頭の形に似てくることが多いです。あまりに気になる時は「頭の形外来」をされている小児科を受診してください。頭蓋早期癒合症などの疾患が除外されればヘルメット治療が行われると思います。美容目的の治療ですので保険適応外の治療ですので高額になります。早期に開始しないと効果は落ちます。
Q: 部屋の温度は何度が良いですか?
A: 皆さんが気持ちよく過ごせる温度で大丈夫です。エアコンや扇風機の風が直接当たらないようにしましょう。
Q: 生まれた時から、頭にブヨブヨしたものがあります。
A: 出生時にできた「頭血腫」だと思われます。通常はゆっくり吸収されて無くなっていきます。
Q: 上まぶたやまぶたの間に赤い痣があります。うなじにも赤い痣がありますが治療した方が良いでしょうか?
A: 前者はサーモンパッチとか正中血管腫と呼ばれるものだと思います。自然に消えていくことがほとんどですので、基本的には治療が必要ありません。うなじはウンナ母斑と呼ばれるものでしょう。将来消える確率は50%程度ですが、髪の毛で隠れるので心配ありません。男子では丸刈りにすると目立ちます。女児ではポニーテールにすると見えるかもしれません。レーザーで治療する方法もありますが、その部分に毛が生えてこなくなることがあります。サーモンパッチは生まれる前に天使がキスをしたあと、ウンナ母斑はコウノトリがつまんだ痕と言われています。
Q: 腕や足に青い部分があります。
A: 「異所性蒙古斑」と思われます。小学校の入る頃には消えて行くことがほとんどです。腰にある蒙古斑より濃い場合は残る可能性があります。
Q: 赤ちゃん用のDVDやテレビ、スマホを見せながら、あるいは自分で見ながら授乳して良いですか?
A: やめましょう。授乳時は赤ちゃんの顔を見て、優しく声をかけてながら授乳してください。音楽などをかけるのは良いですが、音量は小さめにしましょう。アメリカ小児科学会やWHOでは「2歳までスクリーンを見せてはいけない」となっています。
Q: 授乳の仕方がわかりません。
A: 子どもの頭部と腰部を支えて姿勢を安定させます。お母さんが疲れないような姿勢になるようにクッションアドを使用してください。
下記サイトを参考にしてください。
https://tsudashonika.com/childcare/how_to_drink_breast_milk/