現在、オミクロン株の流行中ですが、新種のケンタウロス(ケンタウルス)株(BA.2.75)が問題となっています。この株に関して簡単に説明したいと思います。
【名前の由来】
ケンタウロスは上半身が人間で、下半身が馬という姿をした生き物で種族の名前です。星座にもなっています。ギリシャ神話では、射手座のケイローンと共に物語に登場します。勇者ヘラクレスが冒険の途中で荒々しいケンタウルス族の村に立ち寄りました。ケンタウルスの中で心の優しいファロスが家に招待しましたが、お酒をめぐって他のケンタウルスと争いとなり、ヘラクレスは弓でたくさんのケンタウルスを殺してしまいました。
その中にヘラクレスの弓の先生であったケイローンと優しいファロスもいて、これを哀れんだ神々がこの二人を星座にしたとされています。ちなみに射手座はケンタウルス族のケイローンが弓をひく姿です。
新しい株がこの名前になったのはオミクロン株のBA2系統の中でもかなり特殊な変異株であるため命名されたとされています。名付け親は不明だそうです。ちなみにケンタウロスと言う名前は正式な名称ではありません。
【発生源】
2022年6月にインドで初めて発見され、その後、アメリカ、イギリス、オーストリア、韓国など世界各国に広がり、日本でも確認されています。インドでは急速に拡大していますが、他の国では急激な拡大は確認されていないと思います。
【感染力】
BA.5株のおよそ3倍の可能性があるとされていますが、詳細はまだ不明です。
【重症化】
現時点で重症化のリスクが高いと言う報告はありません。
【潜伏期】
現時点ではデータ不足のため詳細な日数はわかっていません。
現在流行中のBA5では2〜3日、暴露から7日以内に発症する人がほとんどです。
【ワクチンの効果】
BA.5と同様にワクチンの効果が低下する可能性が指摘されています。
【症状の特徴】
まだ患者数が少ないため不明ですが、現在流行中のBA.5とにた症状であると予想されています。