【食べられないもの】
鶏卵と鶏卵を含む加工食品、その他の鳥の卵(ウズラの卵など)
【基本的に除去する必要のないもの】
鶏肉・魚卵・卵殻カルシウム
【鶏卵を含む加工食品の例】
マヨネーズ、練り製品(かまぼこ、はんぺんなど)、
肉類加工品(ハム、ウインナーなど)、
調理パン、菓子パン、鶏卵を使用している天ぷらやフライ、
鶏卵をつなぎに利用しているハンバーグや肉団子、
洋菓子類(クッキー、ケーキ、アイスクリーム)
【栄養について】
鶏卵を除去しても、ご飯などの主食、肉や魚などの主菜、野菜や果物などの副菜をバランスよく食べていれば、栄養状態に問題が出ることはありません。
鶏卵不使用の魚・肉加工食品(竹輪やウインナーなど)、マヨネーズ風の調味料が販売されています。食パンやコーンフレークも鶏卵不使用のものがあります(小麦、牛乳アレルギーには注意が必要です)。
【鶏卵が使用できない場合の調理の工夫】
①肉料理のつなぎ
片栗粉などのデンプン、すりおろした芋やレンコンをつなぎとして使う。
②揚げ物の衣
水と小麦粉矢片栗粉などのデンプンを衣として使う。
③洋菓子の材料
プリンなどはゼラチンや寒天で固めるケーキなどは重曹やベーキングパウダーで膨らませる。
鶏卵を含まないプレフィックスのものもあります。
④料理の彩り
カボチャやトウモロコシ、パプリカ、ターメリックなどの黄色の食材を使う。
鶏卵1個(タンパク質6g)に相当する食品
食品 | 目安量 | 量 |
---|---|---|
肉(赤身) | 薄切り2枚 | 30〜40g |
魚 | 1/2切れ | 30〜40g |
豆腐(絹ごし) | 1/2丁 | 130g |
牛乳 | コップ1杯 | 180ml |
【食べられる範囲の広げ方】
原則として負荷試験により決定します。
①加熱黄卵1個、加熱全卵1/32個相当
摂取できたもの以外は摂取が難しいです。
②加熱全卵1/8〜1/2相当
食べられ可能性の高い食品の例(加熱卵1/8が摂取可能のとき)
鶏卵を含む食品 | 量 |
---|---|
ロールパン | 1-2本 |
ラーメン(麺のみ) | 1玉まで |
ウインナー | 2本まで |
ベーコン | 2枚まで |
ハム | 2枚まで |
竹輪 | 2本まで |
かまぼこ | 5切れまで |
はんぺん | 1/4枚まで |
クッキー | 2枚まで |
ドーナッツ | 1/2個まで |
ハンバーグ | 1/2個まで |
コロッケ | 1個まで |
ウズラ卵 | 1=2個まで |
③加熱全卵1個相当
この摂取量を数回繰り返して問題なければ、鶏卵を含め加工食品の摂取が可能となります。
ただし、非加熱の鶏卵、加熱のあまい鶏卵を含む食品(温泉卵、プリン、茶碗蒸し、オムレツ、かき玉汁など)は相談が必要です。
接種後の運動などの考慮も必要です。
【今後の見通しについて】
血液の検査は3歳までは6か月に1度、6歳までは6ヶ月〜1年に1度、それ以降は1年に一度の検査で十分です。
3歳までに31%、4歳で49%、5歳で59%、6歳で66%の耐性化(摂取可能となること)と言われています。
【注意を要する学習活動など】
卵パック、殻を使用した活動など