肺炎球菌感染症
肺炎球菌による病気で、脳を包む髄膜で炎症を起こす細菌性髄膜炎や菌血症、肺炎、中耳炎などを起こします。
髄膜炎は早期診断が難しいため重症になりやすく、死亡や重い後遺症の残る例もあります。
菌血症は髄膜炎の前段階となることがあります。
肺炎や中耳炎は治りにくかったり、繰り返したりします。
この病気は自然に感染することでは免疫はつきません。ワクチン接種が必要です。
スケジュール
生後2~6ヶ月に接種を開始した場合
生後2~6ヶ月に1回、その後4週以上の間隔をあけて、2回目、また、4週以上あけて3回目を接種します。
4回目は3回目から60日以上あいた12~15ヶ月に接種します。
トータルで4回接種となります。
生後7〜11ヶ月に接種を開始した場合
生後7ヶ月から11ヶ月に1回目、4週以上あけて2回目を接種します。
3回目は2回目から60日以上あいた12~15ヶ月に接種します。
トータルで3回接種となります。
1歳に接種を開始した場合
1歳に1回目、60日以上あけて2回目を接種します。
トータルで2回接種となります。
2歳~5歳に接種を開始した場合
接種回数は1回だけです。
副反応
接種局所の発赤や腫れ、しこりが見られる場合があります。特に心配ありません。
接種した日や2日目位に熱が出ることがあります(38℃以上が1/10人位)が、元気が良ければ放っておいても大丈夫です。
3ヶ月以内の子どもや、熱が3日以上続くとき、元気がないときは必ず受診してください。違う病気が考えられます。
お知らせ
2024年10月1日より以下のとおりになります。
- プレベナー20が基本となりますが、バクニュバンス15も使用できます。ただしプレベナー13は使用できなくなります。
- プレベナー20とプレベナー13の交互接種については、プレベナー13で接種を開始した場合でも、プレベナー20に切り替えて接種することが可能です。
- プレベナー20とバクニュバンス15の交互接種については、やむを得ない場合を除き原則としては同一のワクチンで接種を行うこととなります。