乳児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome : SIDS)とは
乳児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome : SIDS)は、それまでの健康状態や既往歴から死亡の予測ができず、状況調査や解剖検査でも原因が特定できないものを指します。
SIDSは、1歳未満の乳児の突然の予期せぬ死亡「乳幼児突然死(SUIS: sudden unexpected infant death)」に含まれます。
原則として1歳未満の子どもに突然死を来す症候群です。生後2〜6ヶ月が特に多いです。わが国では6000〜7000人に一人の割合で起こるとされています。
1歳までは仰向けに寝かせることが推奨されますが、仰向け→うつ伏せ、うつ伏せ→仰向けと両方できれば、夜うつ伏せに寝ていても仰向けに戻す必要はありません。
しかし、硬めのマットレスを使用し、柔らかい毛布やおもちゃ、寝返りの際に頭をぶつけないようにガードするベッドバンパーなどは取り除いてください。
赤ちゃんは保護者と同じ部屋に置いたベッドで寝かせましょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する米国小児科学会(AAP)の推奨
・ 毎回仰向けに寝かせる。
・ 寝具は硬めのマットレスや布団を使用する。
・ 母乳育児が推奨される。
・ 保護者と同室内においたベビーベッドを使用する。
・ 柔らかいものや、ゆったりとした寝具は子どもの睡眠エリアから遠ざける。
・ 寝るときにおしゃぶりを使用することを検討する。
・ 妊娠中、出産後にタバコの煙への暴露を避ける。
・ 妊娠中、出産後のアルコールや違法薬物の使用を避ける。
・ 子どもの体温が上がりすぎないようにする。
・ 家庭用の心拍呼吸モニターは使用しない。
アメリカでは1994年にSafe to Sleepキャンペーンが始まり効果をあげています。
英語ですが下記のサイトが参考になります。