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診療案内 離乳食について

離乳食について

離乳食は、子どもの成長に伴い、母乳やミルクだけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うための食事です。
そのため、最近ではWHOが提唱している「補完食」という言葉を使うこともあります。鉄分や亜鉛、ビタミンA、ビタミンC、カルシウムなどを補完します。

日本では、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」に月齢別に詳しい情報が書かれています。
スプーンで固形物をあげようとしたときに反射的に舌で押し出さなくなる、大人が食べる様子に興味がわくときが開始時期です。通常は生後5〜6か月頃から開始していきます。早産などのお子さんはその分だけ開始を遅らせることができます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html

実際には子どもの接種する食事の量や内容は個人差がかなり大きいので、上記のサイトやその他のSNS等の情報とかけ離れることも多いのが事実です。

離乳食

離乳食を開始したあとでも、当初は必要なエネルギーを母乳やミルクから摂取していますので、離乳食を食べないからと言って母乳やミルクを減らすことはやめましょう。逆に体重が増えなくなることがあります。
離乳食は空腹状態で食べさせ、授乳は食事後に与えましょう。授乳後1時間以上経過していれば食事させることができます。

離乳食を食べないときは食材を潰したり,逆にある程度形を残したり,出汁や調味料を少量使って味に変化をつけると食べることがあります。小食であれば回数にこだわらず、おやつの時間を設けるなどして何度かに分けて食べさせましょう。
市販のベビーフードも上手に利用してください。一から出汁を取ることにこだわらなくて結構です。

離乳食の進み方に個人差が大きいので,うまくいかなくても焦らないで下さい。
育児書やSNSの目安量どおりに食べたかどうかは問題ではありません。

大切なことは家族と食事を楽しむことです!

手づかみ食べ

手づかみ食べは、とても大切な食べ方です。

歯茎でかみ切ることが出来るようになり、2本の指でつまめて、おもちゃや食べ物を口に入れる仕草があれば手づかみ食べを開始して下さい。手づかみ食べにより一口で食べることが出来る量を覚えたり、食べ物への関心が強まります。

ゆでた野菜スティック、赤ちゃん用せんべい、バナナ、パンなどを与えましょう。その際には窒息に注意すること、下に落としても大丈夫のようにビニールマットを引いておくと良いでしょう。

手づかみ食べの練習は,最初は硬くてかみ切れない棒状の物(生の人参、セロリなど。先端にペーストをつけても良いです。)で練習を開始してみましょう。歯茎でかみ切ることが出来る、2本の指でつかめるようになったら,煮た野菜、肉、魚などを1cm角の大きさで奥歯のあるところの歯茎で噛めるくらいの軟らかさにして与えましょう。

卵の食べ方については下記サイトを参考にして下さい。

https://tsudashonika.com/childcare/how_to_eat_eggs_baby-food/

「生後9か月になっても食品を全く食べない」「食事の量が少ない状態が1〜2か月続き体重が増えない」場合には、医療機関への受診が必要です。

つまり、離乳食が開始されており、体重が成長曲線に沿って増えていれば,ほとんどの場合大丈夫です。

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