6〜7ヶ月健診でよく聞かれる質問
Q: 体重が増えません。
A: 成長曲線をみてください。3〜4ヶ月くらいから体重の増加が緩やかになります。正常範囲内で成長曲線の線に沿って増えていれば問題ないことがほとんどです。2SDから外れたり、成長曲線の線を2つまたぐような時は小児科に相談しましょう。
Q: 離乳食をあまり食べません。食べすぎのような気がします。
A: 離乳食の開始時にはまだ栄養のほとんどが母乳やミルクから摂れています。個人差も大きいので、焦らずに気長に継続してあげてください。大人と一緒に食べて、大人も楽しそうに食べることが大切です。
食べすぎということはありません。ただ、ダラダラ食べさせるのは避けましょう。30分くらいで切り上げてください。
Q: 便の回数が変わりました。大丈夫でしょうか?
A: 離乳食を始めると排便の回数が変わったり、ゆるくなったりすることがあります。機嫌が良く体重増加も順調なら問題ないと思います。1週間近く便が出ない時や、排便時にすごく痛がったり、便に血がつくようなら小児科受診をお勧めします。
Q: 離乳食を食べると口の周囲が赤くなります。アレルギーでしょうか?
A: 必ずしもアレルギーではありません。自己判断でその食材を除去することはしないでください。小児科に相談しましょう。食事の前に口周囲をワセリンなどで保護してあげると出なくなることもあります。
Q: 歯磨きはどうしたら良いでしょうか?
A: 下記のサイトを参考にしてください。
https://tsudashonika.com/childcare/oralcare/
Q: 食物アレルギーが心配です。小児科で血液検査をしてもらった方が良いですか?また、離乳食の開始を遅らせたりした方が良いですか?
A: 症状が出ていないのに検査は必要ありません。また、血液検査が食物アレルギーのゴールドスタンダードでもありません。血液検査で陽性でも食べられることが多いですし、陰性でも食物アレルギーであることもあります。治療の原則は「正しい診断の元、必要最小限の除去」です。「正しい診断」とは「念の為とか、心配だから」で除去することではなく、「必要最小限の除去」とは除去しなければならないものでも、食べられる範囲で食べていくことです。
アメリカを含む西洋のアレルギー学会でも日本のアレルギー学会でも、離乳食を遅らせることを勧めていません。卵白も以前より早めに食べさせる傾向があるくらいです。
Q: 湿疹があり肌がガサガサしています。
A: 小児科や皮膚科で正しい治療をしてもらってください。
Q: 歯が生えていません。前歯の並びがおかしいです。
A: 1歳3ヶ月くらいまでに生えてくれば問題ありません。個人差があります。曲がっていても、間が少し空いていても問題ありません。徐々に歯並びは良くなってくることが多いです。
Q: 離乳食を丸呑みしてしまいます。
A: 食欲のある子ではよくあることです。目でスプーンの食物を捉えさせ、スプーンボウルを下唇にのせ、上唇が下りてくるのを待って水平に引き抜きます。その際「モグモグ」と声をかけて、下で押しつぶしているか確認します。繰り返して練習してください。
Q: 抱っこばかりすると抱き癖がつきませんか?
A: 抱っこはアタッチメントの形成にとても重要です。何度でも抱っこしてあげてください。心配ならば抱っこをして一緒におもちゃで遊ぶと良いでしょう。
Q: 突然、変な声を出すことがあります。大丈夫でしょうか?
A: 赤ちゃんによく見られる行動です。
Q: 夜に起きて泣く時に母乳をあげても良いですか?
A: お腹が空いて泣くとは限りませんが、母乳をあげたり抱っこしてあげることは良いと思います。
Q: スマホやタブレットの画面を見せても良いですか?
A: お勧めしません。
Q: 卒乳後、子供にイオン飲料を水の代わりに飲ませても良いですか?
A: 欲しがるだけ飲ませていると、虫歯や歯が溶ける「酸蝕症」の原因になります。
Q: 前歯が八の字のように生えています。
A: そのようなことはよくあります。もう少し伸びてくると、唇や舌の力でまっすぐになってくることが多いです。
Q: 歯茎にブヨブヨした膨らみができました。大丈夫でしょうか?
A: 乳歯が生えてくる直前に、歯茎に半透明な柔らかい膨らみができることがあります。これは歯茎の中の歯を包んでいる袋に滲出液が溜まったものです。内出血して紫色の腫れになることもありますが、痛んだり大きく腫れたりすることはまれで、自然に治ります。ひどい時は小児歯科に相談してください。
Q: 歯並びをよくする方法はありますか?
A: 寝る時の姿勢、つまり「態癖」は歯並び・噛み合わせに影響する場合があります。なるべく仰向けに寝る癖をつけることが良いですが、難しいことも事実です。
Q: 人見知りが始まりましたが、出かけて人に会わせても良いですか?
A: 人見知りはアタッチメントの形成に関係しています。色々な人と出会うことは赤ちゃんにとっても良いことです。いきなり抱き上げたり触らせたりせずに、チラチラ赤ちゃんを見る程度にしてお母さんと話すようにしましょう。赤ちゃんも怖くないと思ってくれるでしょう。