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学校・幼稚園・保育園で予防すべき感染症 学校・幼稚園・保育園で予防すべき感染症

感染症名 潜伏期間 主な感染経路 登校(園)基準
急性灰白髄炎(ポリオ) 3-21日 経口感染 急性期の症状が治癒後
ジフテリア 2-7日 飛沫感染 治癒後
重症急性呼吸器症候群(病原体がSARSコロナウイルスであるものに限る) 2-10日 飛沫感染 治癒後
鳥インフルエンザ 1-10日 飛沫感染 治癒後
インフルエンザ 1-4日 飛沫感染 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過した後。幼児においては、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日を経過した後。
百日咳 5-21日 飛沫感染 特有な咳が消失するまで、または 5日間の適正な抗菌薬による治療が終了した後。
麻疹 7-18日 空気感染、接触感染 解熱後3日経過した後
流行性耳下腺炎 12-25日 飛沫感染 耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫張が発現した後 5日を経過し、かつ全身状態が良好となった後。
風疹 14-23日 飛沫感染、母児感染 発疹の消失後
水痘 10-21日 空気感染、接触感染 すべての発疹が痂皮化した後
咽頭結膜熱 2-14日 接触感染、飛沫感染 主要症状が消失して2日経過後
結核 2年以内 空気感染 感染のおそれがないと認められた後
髄膜炎菌性髄膜炎 1-10日 飛沫感染 感染のおそれがないと認められた後
コレラ 数時間-5日 経口感染 治癒後
細菌性赤痢 1-7日 経口感染 治癒後
腸管出血性大腸菌感染症 10時間-8日 経口感染 感染のおそれがないと認められた後
腸チフス、パラチフス 3-60日 経口感染 治癒後
流行性角結膜炎 2-14日 接触感染、飛沫感染 感染のおそれがないと認められた後
急性出血性結膜炎 1-3日 経口感染、飛沫感染 感染のおそれがないと認められた後
溶連菌感染症 2-10日 飛沫感染 適切な抗菌薬による治療開始後24時間以降
A型肝炎 15-50日 経口感染 肝機能が正常化した後
B型肝炎 45-160日 血液、体液を介した感染、母児感染 急性肝炎の極期でない限り
C型肝炎 2週-6月 血液、体液を介した感染、母児感染 急性肝炎の極期でない限り
手足口病 3-6日 経口感染、飛沫感染 全身状態が安定していれば
ヘルパンギーナ 3-6日 経口感染、飛沫感染 全身状態が安定していれば
無菌性髄膜炎 3-6日 経口感染、飛沫感染 全身状態が安定していれば
伝染性紅斑 4-21日 飛沫感染、母児感染 全身状態が安定していれば
ロタウイルス感染症 1-3日 経口感染 下痢、嘔吐が消失した後
ノロウイルス感染症 12-48時間 経口感染 下痢、嘔吐が消失した後
サルモネラ感染症 6-72時間 経口感染 下痢、嘔吐が消失した後
カンピロバクター感染症 1-7日 経口感染 下痢、嘔吐が消失した後
マイコプラズマ感染症 1-4週 飛沫感染 症状が安定した後
肺炎クラミドフィラ感染症 21日 飛沫感染 症状が安定した後
インフルエンザ菌b型感染症 不明 飛沫感染 症状が安定した後
肺炎球菌感染症 1-3日 飛沫感染 症状が安定した後
RS ウイルス感染症 2-8日 接触感染 症状が安定した後
ヒトメタニューモウイルス 3-5日 感染症 接触感染 症状が安定した後
ライノウイルス感染症 2-3日 接触感染、飛沫感染 症状が安定した後
パラインフルエンザウイルス感染症 2-6日 接触感染、飛沫感染 症状が安定した後
EB ウイルス感染症 30-50日 体液を介した感染 症状が安定した後
サイトメガロウイルス感染症 不明 体液を介した感染、母児感染 症状が安定した後
単純ヘルペスウイルス感染症 2日-2週 接触感染、母児感染 歯肉口内炎のみであればマスクをして可
日本脳炎 2-15日 カを介した感染 症状が安定した後
突発性発疹 9-10日 唾液を介した感染 症状が安定した後
ボツリヌス症 12-48時間 経口感染、皮膚感染 症状が安定した後
ネコひっかき病 皮膚症状まで7-12日 ネコによるひっかき、咬みつき 症状が安定した後
デング熱 カに刺されて3-14日 カを介した感染 症状が安定した後
アタマジラミ症 孵化まで10-14日 接触感染 制限はない
伝染性軟属腫 2週-6月 接触感染 制限はない
伝染性膿痂疹 2-10日 接触感染 制限はない
蟯虫症 1-2か月かそれ以上 経口感染 制限はない
ヒトパピローマウイルス感染症 3か月-数年 接触感染、性感染 制限はない

学校感染症第三種その他の感染症:皮膚の学校感染症に関する統一見解

子さんとその保護者さんへ

皮膚の学校感染症について

1)手足口病

手足の水ぶくれが消えて、口内炎が治っても、便の中には原因のウイルスが長い間出てき ます。トイレで用を済ませた後は手洗いをきちんとしましょう。 口内の発疹で食事がとりにくい、発熱、体がだるい、下痢、頭痛などの症状がなければ、 学校を休む必要はありません。

 

2)伝染性紅斑(りんご病)

顔が赤くなり、腕や腿、体に発疹が出たときには、すでにうつる力が弱まっていることか ら、発熱、関節痛などの症状がなく、本人が元気であれば、学校を休む必要はありません。 また、いったん消えた発疹は日光に当たったり、興奮したり、入浴後などに再び出てくる ことがありますが、これらは再発ではありませんので心配いりません。

 

3)頭虱(あたまじらみ)

互いに触れ合って遊ぶ機会の多い幼児・小児には最近ではよく発生します。発生した場合 はその周囲がみんな一斉に治療を始めることが大切です。頭虱は決して不潔だから感染した のではありません。頭虱だからと差別扱いしてはいけません。 学校を休む必要はありませんが、できるだけ早く治療を受けてください。

 

4)伝染性軟属腫(みずいぼ)

幼児・小児によく生じ、放っておいても自然に治ることもありますが、それまでには長期 間を要するため、周囲の小児に感染することを考慮して治療します。 プールなどの肌の触れ合う場ではタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの 配慮が必要です。この疾患のために、学校を休む必要はありません。

 

5)伝染性膿痂疹(とびひ)

水ぶくれや糜爛(びらん)からの浸出液を触ったり、引っ掻いたりすると、中の細菌で次々 にうつります。特に鼻の入り口には原因の細菌が沢山いるので鼻をいじらないようにしまし ょう。 病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがあり ますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。

 

平成22年7月

 

 

日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会・日本小児感染症学会

学校感染症第三種その他の感染症:皮膚の学校感染症とプールに関する
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会の統一見解

お子さんとその保護者さん、ならびに保育園・幼稚園・学校の先生方へ

皮膚の学校感染症について

プールに入ってもいいの?

1) 伝染性膿痂疹(とびひ)

かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止して下さい。

 

2) 伝染性軟属腫(みずいぼ)

プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。

 

3) 頭虱(あたまじらみ)

アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入って構いません。ただし、タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめましょう。

 

4) 疥癬(かいせん)

肌と肌の接触でうつります。ごくまれに衣類、寝床、タオルなどを介してうつることがありますが、プールの水ではうつることはありませんので、治療を始めればプールに入っても構いません。ただし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ非常に感染力が強いので、外出自体を控える必要があります。

平成275

日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会

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