暖かな日が増えて、春の訪れを感じ、桃や桜の蕾の綻びを楽しみに待つ一方、花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
大人だけではなく、近年花粉症を発症する子どもが増えています。
乳幼児期の子どもは症状を具体的に伝えることが難しいので、大人が気を付けて、早めに適切な対応を取ることが大切です。
このような症状はもしかしたら花粉症かも…
- 熱はないのに透明の鼻水が続いている、よく鼻をすすっている
- 鼻がつまっている、口呼吸をしている
- よく鼻を擦ったり掻いたりする、鼻をピクピクさせる。口をもぐもぐさせる
- 目を擦る、瞬きが増える
- 皮膚の赤み、鼻血が出る(痒みからよく擦ったり掻いたりするため)
- 睡眠時のいびき、咳
医療機関での治療は、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を主体とした内服薬と、症状によっては点眼薬や点鼻薬を併用します。
長く薬を飲ませることを心配かもしれませんが、症状がひどくなれば強い薬が必要になってしまいます。
花粉症は早めの診断、早めの治療が大切です。
治療以外の対策としては大人の花粉症と同じですが以下のようなものがあります。
- 3歳以上のお子様で可能であれば外ではマスクをする
- ウール素材などの上着は花粉が付きやすいためナイロン素材など花粉が付きにくいものを着る
- 外出後は、家の中に花粉を持ち込まないよう服などを玄関の前でよくはらう
- 帰宅時に手洗いうがいと共に顔や目を水で洗い流すなどして花粉を落とす
- 花粉は重いため下のほうにたまってしまうので、床に花粉がたまらないよう掃除をする
- 乾燥によって目や鼻の粘膜、皮膚のバリア機能が低下すると、花粉による症状が出やすくなるので、室内の湿度50%以上を保つようにし、肌が乾燥している場合はクリームなどで保湿をする
鼻詰まりや鼻水は花粉症だけではなく、風邪でも起こる症状で判断が難しいですよね。
お子様の様子がいつもと違うなと感じた時は、医療機関で診断してもらいましょう。