【おしっこ(排尿機能)】
赤ちゃんは神経系が未熟なため、膀胱に尿がたまると反射的におしっこをしてしまいます。
1歳前後になると大脳の機能がある程度整ってきますので、「おしっこしたい」という感じがわかるようになります。
しかし、まだ排尿をコントロールすることはできません。2〜3歳になると意識的に排尿を抑制できるようになります。この予期は「前を押さえてモジモジする」「落ち着きがなくなる」「定位置に行く」「足を閉じてスリスリ合わせる」などの行動が見られます。
これらの行動が見られたらトイレットトレーニングの用意ができたと思って下さい。しかし、夜間は抑制ができませんので排尿してしまいます。
5歳頃には抗利尿ホルモンによる尿量の減少と膀胱の機能的容量が増えて夜間もコントロール出来るようになります。
【うんち(排便機能)】
平均的排便回数は生後3か月まで1日に2〜3回(母乳の方が多い)、乳児期から3歳くらいになると1.4回となり、その後は大人と同じになります。
1歳くらいまでの排便は反射的に行われます。1〜3歳になると脳からの抑制も受けるようになり意識的に排便をするようになります。この意識的なコントロールは1歳6か月頃にはできるようになりトイレットトレーニングの準備ができます。
排便回数の目安
【トイレットトレーニングの開始時期は?】
先に述べたとおり、トイレットトレーニングを開始するには排尿・排便の脳による抑制ができるようになることが条件となります。ですから概ね2歳〜2歳6か月での開始がよさそうです。
具体的には以下の条件がそろうと開始できそうです。
- 1人で歩けて椅子に座れる。1人で衣服の着脱ができる
- オムツが2時間以上濡れない
- 尿意を感じても我慢できる
- お母様の指示を理解し、従える。「トイレに行こう」というと従える
- トイレが排泄の場所であることを理解する
- トイレの興味を持つ、親御さんのまねができ、自分の意思で「はい」「いいえ」を言えるようになる
- 「おしっこ」「うんち」を理解し、トイレに行きたいことを意思表示できる
トイレットトレーニングは訓練ではなく、子どもの意思に基づいて行うことが大切です。
トイレで絵本を読んであげるのも良いでしょう。まずトイレやおまるに座れただけで褒めてあげて下さい。
子どものやる気スイッチを押してあげて下さい。